米国のシアトル交響楽団(Seattle Symphony Orchestra)が空席になっていた音楽監督に中国系アメリカ人指揮者シャン・ジャン(Xian Zhang=張弦)を迎えると発表した。任期は5年。前任者のトーマス・ダウスゴーは2021年にオーケストラから突然解任された。
ジャンは1973年、中国・丹東生まれの51歳。音楽家を両親に持ち、北京の中央音楽院で学んだ後、1998年に米国に移住してシンシナティ大学で研鑽を積んだ。ロリン・マゼール主宰の指揮者コンクールで見出され、2005年からニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団でマゼールの副指揮者を務めた。
その後、2009年から2016年までミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団の音楽監督。また、BBCウェールズ国立管弦楽団の首席客演指揮者を務め(2016-2018)、2017年にはオーケストラを率いてロンドンの夏の音楽祭「プロムス」に客演、音楽祭に登場した初の女性指揮者となった。2016年からはニューアークを本拠地とするニュージャージー交響楽団の音楽監督を務めている。
写真:Seattle Symphony Orchestra / Carlin Ma
シアトル発 〓 シアトル響の音楽監督にシャン・ジャン
2024/09/07
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