7月26日に開幕するパリ・オリンピックの開会式で、ルーマニア出身のクリスティアン・マチェラル(Cristian Macelaru)がフランス国立管弦楽団を指揮することが明らかになった。ルーマニアのテレビ局に対し、「このイベントは、私たち全員が、私たちを隔てるものを忘れ、私たちが一つになることを助けるものの美しさを思い出すようなイベント」と語っている。
マチェラルはルーマニア・ティミショアラ生まれの44歳。米国で音楽教育を受け、ヴァイオリニストとして音楽活動をスタート。マイアミ交響楽団の最年少コンサートマスターとして活動した後、マイアミ大学、ライス大学で学び、タングルウッド音楽祭、アスペン音楽祭で研鑽を積んだ。
その後、指揮者に転身。2010年にヒューストン・グランド・オペラでプッチーニ《蝶々夫人》を指揮してデビュー。それから旺盛な指揮活動を展開、著名なオーケストラに客演を客演を重ねており、ドイツ・ケルンのWDR交響楽団の首席指揮者(2019ー2023)を経て、2020/2021シーズンからフランス国立管弦楽団の音楽監督を務めている。
パリ・オリンピックの開会式は現地時間の午後7時半(日本時間の27日午前2時半)から3時間超、セーヌ川を舞台に行われる。開会式がスタジアムの外で行われるのは夏のオリンピック史上初で、選手団は船でセーヌ川をパレード。岸壁が観客席となるため、観客数は過去最大規模になると見込まれる。
写真:Olympics.com
パリ発 〓 五輪開会式はクリスティアン・マチェラルがフランス国立管を指揮
2024/07/24
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