9月6日からウィーンのシェーンブルン宮殿劇場で行われていた「ヘルムート・ドイチュ国際歌曲コンクール」で11日、日本出身のテノール歌手、尼子広志(Hiroshi Amako)が優勝した。尼子には10,000ユーロの賞金の他、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリンのコンツェルトハウスでドイチュと共演する機会が与えられる。
世界的な伴奏ピアニストの名を戴いたコンクールは2018年の創設。シューベルトやヴォルフ、マーラーといったオーストリアの作曲家の歌曲を対象としたもので、歌手と伴奏ピアニスト双方に賞が贈られる。2021年はツェムリンスキーンの歌曲をテーマに行われ、33カ国から40人の歌手と29人のピアニストが参加した。
尼子は三重県津市生まれの29歳。2000年に母親の故郷であるウェールズに移住、ケンブリッジ大学トリニティーカレッジ、王立音楽院大学院で学び、イギリスを拠点にヨーロッパ中心に活動を続けている。
歌手の第2位はポルトガルのバリトン歌手アンドレ・バレイロ、第3位はマダガスカルのバリトン歌手ミシェル・アリヴォニーに贈られた。伴奏ピアニストはポルトガルのペドロ・コスタが優勝している。
写真:Internationaler Helmut Deutsch Liedwettbewerb
もっと詳しく ▷
ウィーン発 〓 「ヘルムート・ドイチュ国際歌曲コンクール」でテノールの尼子広志が優勝
2021/09/13
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。