香港発 〓 香港フィルの音楽監督にペルトコスキ、ズヴェーデンの後任

2024/07/04
【最終更新日】2024/07/05

香港フィルハーモニー管弦楽団(Hong Kong Philharmonic Orchestra)は、フィンランド出身の若手指揮者タルモ・ペルトコフスキ(Tarmo Peltokoski)を次期音楽監督に迎えると発表した。2012年からその任にあり、2023/2024シーズンで退任するヤープ・ヴァン・ズヴェーデンの後任。任期は2026/2027シーズンから4年間。

ペルトコスキはヘルシンキ生まれの24歳。フィリピンとフィンランドのハーフで、14歳でシベリウス音楽院に進み、名伯楽ヨルマ・パヌラに師事。同時にサカリ・オラモ、ハンヌ・リントゥ、ユッカ=ペッカ・サラステの下で研鑽を積んだ。2020年にフィンランド放送交響楽団を指揮して指揮者デビューした。

指揮者界で一大勢力となったフィンランドの指揮者の中でも、クラウス・マケラと並んで躍進著しく、2023/2024シーズンからラトビア国立交響楽団の音楽監督兼芸術監督を務め、2024/2025シーズンからはフランス・トゥールーズのキャピトル国立管弦楽団の音楽監督も兼任する。また、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者。

香港フィルにデビューしたのは昨年のことで、この7月5日と6日、二度目の客演を控えている。チョ・ソンジンをソリストに迎えたプロコフィエフのピアノ協奏曲第2番、マーラーの交響曲第5番を指揮する。

写真:Hong Kong Philharmonic Orchestra


関連記事

  1. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場が“Nightly Met Opera Streams”第54週、第55週のラインナップを発表

  2. クリーブランド発 〓 癌治療中のウェルザー=メストが1月からクリーブランド管の指揮台に

  3. マドリッド発 〓 テアトロ・レアルが音楽監督のアイヴァー・ボルトンとの契約を延長

  4. ナンシー発 〓 ロレーヌ国立オペラの次期音楽監督にポーランドの指揮者マルタ・ガルドリンスカ

  5. 訃報 〓 カルロ・フランチ(91)イタリアの指揮者

  6. ロサンゼルス発 〓 女性指揮者描いた映画『TAR/ター』が作品賞を含めアカデミー賞6部門にノミネート

  7. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルの新しいクラリネット奏者はともにスロベニア出身で同門という二人

  8. ベルリン発 〓 ドイツは4月19日までの公演をキャンセル、州立歌劇場の音楽祭「フェストターゲ」は中止

  9. トリノ発 〓 王立歌劇場がストリーミング配信、毎日違った作品をアップ

  10. 訃報 〓 ケルスティン・マイヤー(92)スウェーデンのメゾ・ソプラノ歌手

  11. リエージュ発 〓 ベルギーのワロン王立オペラが2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  12. ジュネーブ発 〓 ジュネーブ大劇場が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  13. リスボン発 〓 ピアノのマリア・ジョアン・ピレシュが現場復帰を報告

  14. サンディエゴ発 〓 サンディエゴ交響楽団の新しい本拠地「レイディ・シェル」がオープン

  15. ブッパータール発 〓 オーストリアの若手指揮者パトリック・ハーンがブッパータール市との契約を延長

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。