ワルシャワのフィルハーモニーホールで4日、国立フィルハーモニー管弦楽団が演奏中に二人の女性気候活動家がステージに上がり、横断幕を掲げてスローガンを叫び、係員に排除された。この夜はポーランド指揮者界の最長老アントニ・ヴィト(Antoni Wit)の80歳の誕生日とポーランド音楽への60年の貢献を祝うコンサートで、ヴィト自らが演奏を邪魔する女性たちから横断幕を奪い取った。
ヴィトは1944年2月9日、クラクフの生まれ。クラクフ音楽院を卒業後、パリに留学してナディア・ブーランジェとピエール・デルヴォーに師事。1971年のカラヤン国際指揮者コンクールで入賞、ザルツブルク音楽祭でヘルベルト・フォン・カラヤンの助手を務めて薫陶を受けた。その後、1973年に渡米してタングルウッド音楽祭に参加している。
1983年から2000年までポーランド国立放送交響楽団の音楽監督、2001年から2013年までワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団の総監督兼芸術監督を歴任。そのかたわら、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめとする世界各地のオーケストラに客演を重ね、ショパン音楽院で後進の指導に当たってきた。
写真:Ostatnie Pokolenie
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— Ostatnie Pokolenie (@OstatniePokolen) March 3, 2024
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