バーミンガム発 〓 ラトルがバーミンガム市響の100周年コンサートを指揮

2020/08/19

英国のバーミンガム市交響楽団(City of Birmingham Symphony Orchestra)が、出産が迫る首席指揮者・音楽監督のミルガ・グラジニーテ=ティーラ(Mirga Gražinytė-Tyla)に代わり、オーケストラの100周年コンサートをサイモン・ラトル(Simon Rattle)が指揮すると発表した。

指揮するのは、9月5日に行われる100周年コンサート。会場はバーミンガムのロングブリッジ工場の倉庫。工場はかつて世界最大の自動車工場として知られオースチン・ミニなどの生産拠点だった。現在はMGローバーの経営権を獲得した中国の自動車会社「南京汽車」の工場として使われている。

プログラムは、シューマンの歌劇《ゲノヴェーヴァ》の序曲、エルガーの弦楽セレナード、サン=サーンスのチェロ協奏曲第1番、ハンナー・ケンドール《スパーク・キャッチャーズ》、アラー・ラッカー・ラフマーンの《スラムドッグ・ミリオネア》、ストラビンスキーの組曲《火の鳥》。チェロはシェク・ケネー=メイソン。

グラジニーテ=ティーラは3月に新型コロナウイルスに感染したが、第2子を8月に出産の予定。ラトルは1980年から1998年に首席指揮者・音楽監督を務め、オーケストラの国際的な評価を高めたことで知られる。

写真:City of Birmingham Symphony Orchestra


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