サリー発 〓 グランジ・パーク・オペラが2026年からワーグナーの《ニーベルングの指環》4部作を4年掛けて上演

2024/05/20

イングランド南東部サリーで行われている夏のオペラ・フェスティバル、グランジ・パーク・オペラ(Grange Park Opera)が2026年から、ワーグナーの《ニーベルングの指環》4部作を4年掛けて上演すると発表した。グランジ・パーク・オペラでは2017年に《ワルキューレ》、2022年に《さまよえるオランダ人》、2023年に《トリスタンとイゾルデ》を上演しており、初の「リング・チクルス」の機は熟したとしている。

英国の夏の音楽祭で、4部作の上演をいち早く手掛けてきたのはロングボロー・フェスティバル・オペラで、2019年の《ラインの黄金》を皮切りに、エイミー・レーンの演出による新しい「リング・チクルス」の上演をスタート。2021年に第2弾の《ワルキューレ》、2022年に《ジークフリート》、2023年に《神々の黄昏》、2024年に通し上演が行われる。

発表によると、グランジ・パーク・オペラの「チクルス」の演出を手掛けるのはチャールズ・エドワーズ。指揮はロングボロー・フェスティバル・オペラの音楽監督を務めるアントニー・ニーガス。第1弾の《ラインの黄金》は、アルベリヒにデヴィッド・スタウト、ヴォータンにジェームズ・ラザフォード、フリッカにクリスティン・ライス、フライアにレイチェル・ニコルズ、ニッキー・スペンスがローゲというキャストが組まれている。

写真:Grange Park Opera


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