訃報 〓 ステュアート・ベッドフォード(81)英国の指揮者

2021/02/17
【最終更新日】2023/02/06

英国の指揮者ステュアート・ベッドフォード(Steuart Bedford)が15日に亡くなった。81歳だった。作曲家ブリテンの信頼厚く、1973年にはオペラ《ベニスに死す》の初演の指揮を病床にいた作曲家に代わって担当し、1974年から作曲家が創設した英国のオールドバラ音楽祭の芸術監督を長く務めた。

ロンドン生まれで、オックスフォード大学でオルガンとピアノを専攻。1964年に大学で上演されたブリテンのオペラ《アルバート・ヘリング》を指揮してデビューした。翌年1965年にはグラインドボーン音楽祭の補助指揮者として活動を始めた。

2016年に大英帝国勲章(OBE)を叙勲。兄で2011年に亡くなった作曲家のデイヴィッド・ベッドフォードをはじめ、音楽家一家。オールドバラ音楽祭では1989年からは作曲家のオリヴァー・ナッセンとの共同監督になったが、1998年まで務めている。

写真:Harrison Parrott / Paul Mitchell


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