東京発 〓 東京二期会が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

2023/10/23

東京二期会が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表した。「名作を新しいフェーズに」をシーズンのテーマに据え、モーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》、リヒャルト・シュトラウス《影のない女》、ビゼー《カルメン》、チャイコフスキー《イオランタ/くるみ割り人形》の4作品を新制作する。

最初に登場するのは《コジ・ファン・トゥッテ》で、シャンゼリゼ劇場、カーン劇場、パシフィック・オペラ・ヴィクトリアとの共同制作。二期会にとっては宮本亞門演出の2006年のプロダクション以来の上演で、今回はロラン・ペリーが演出を手掛ける。ピットに入るのは、クリスティアン・アルミンク指揮の新日本フィルハーモニー交響楽団。

一方、《影のない女》はボン歌劇場との共同制作で、元々は2022年2月予定の上演をスライドさせたもの。演出はペーター・コンヴィチュニーで、アレホ・ペレス指揮の東京交響楽団がピットに入る。また、ビゼー《カルメン》は2003年以来の上演で、ピットに入るのは沖澤のどか指揮の読売日本交響楽団で、演出もイリーナ・ブルックという女性コンビ。

シーズンを締め括るのはチャイコフスキー《イオランタ/くるみ割り人形》で、演出は《ドン・カルロ》に続き、ウィーン・フォルクスオーパーの芸術監督を務めるロッテ・デ・ベア。《イオランタ》にバレエ《くるみ割り人形》を組み込み、オペラとバレエを融合させたプロダクションになるという。マキシム・パスカルが東京フィルハーモニー交響楽団を指揮する。

写真:Tokyo Nikikai Opera Foundation


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. パリ発 〓 フランス国立管弦楽団のソロ・フルート奏者にシルビア・カレッドゥ

  2. シカゴ発 〓 シカゴ響が2022年1月の台湾、中国、日本ツアーの中止を発表

  3. ウィーン発 〓 国立歌劇場がストリーミング第2週のラインナップを発表、新制作の《ドン・ジョヴァンニ》もライブ配信

  4. ウィーン発 〓 国立歌劇場のマイヤー総裁が「ドミンゴとの契約を履行」

  5. サンフランシスコ発 〓 マイケル・ティルソン・トーマスの名前を付けた「MTTウェイ」誕生

  6. 東京発 〓 指揮者の秋山和慶が引退を発表

  7. ポズナン発 〓 スタニスワフ・モニューシュコ大劇場の音楽監督にイタリアのマルコ・グィダリーニ

  8. フィレンツェ発 〓 レヴァインが指揮活動に復帰

  9. ベルリン発 〓 ジョン・ウィリアムズ、2月で90歳。ベルリン・フィルとのライブ・アルバムのリリースあり、ケネディ・センターでは3日間のフェスティバルも

  10. コブレンツ発 〓 ライン州立フィルの首席指揮者にマルゼナ・ディアクン

  11. ロンドン発 〓 ロイヤル・オペラがグリゴーロに“黒判定”、メトロポリタン歌劇場も

  12. 東京発 〓 「東京国際音楽コンクール」改め「東京国際指揮者コンクール」で、ギリシャのコルニリオス・ヴィクトル・ミハイリディスが優勝

  13. フォートワース発 〓 韓国のイム・ユンチャンが第16回「ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール」で史上最年少優勝

  14. ベルリン発 〓 ドイツが過去最大規模の21億ユーロで文化支出を支援

  15. チューリッヒ発 〓 チューリッヒはワクチン証明か、その場での検査陰性で入場可

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。