東京発 〓 都響が2024年度楽季の公演ラインナップを発表

2023/10/19

東京都交響楽団が2024年度楽季(2024年4月~2025年3月)の公演ラインナップを発表した。音楽監督の大野和士、終身名誉指揮者の小泉和裕、桂冠指揮者のエリアフ・インバル、首席客演指揮者のアラン・ギルバートに加え、ヤクブ・フルシャやダニエル・ハーディング、レナード・スラットキンといったビッグネームを指揮台に迎える。

4月の開幕を飾るのは大野で、生誕200年を迎えるブルックナーの交響曲第3番を取り上げる。また、9月には第7番を指揮する。ブルックナーはインバルも取り上げ、今回は未完に終わった第9番の最新の補筆版の日本初演に挑む。フルシャもコーストヴェット校訂版による第4番《ロマンティック》を取り上げる。

ブルックナーと並んで、焦点を当てるのはショスタコーヴィチ没後50年。大野は交響曲第8番、井上道義が第6番、インバルが第13番《バービイ・ヤール》を振る。

一方、小泉はシューベルトの交響曲第7番《未完成》、第8番《ザ・グレート》というプログラム。ギルバートは樫本大進、アミハイ・グロスというベルリン・フィルの第1コンサートマスター、第1ソロ・ヴィオラ奏者を迎えて、モーツァルトの《ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲》を取り上げる。

2025/2026シーズンからロイヤル・オペラの第7代音楽監督に就任するフルシャはスメタナ、ヤナーチェク、ドヴォルザークというチェコ・プログラムの一夜もある。ハーディングはベルクとマーラーという世紀末のウィーンを代表する二人の作品を取り上げる。

また、ヴィヴァルディの《四季》を引っ提げて登場する名ヴァイオリニストのペッカ・クーシストはベートーヴェンの交響曲第7番を指揮して指揮者としての日本デビューを果たす。

写真:Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra


  もっと詳しく ▷<


関連記事

  1. ニューヨーク発 〓 シティ・オペラの理事会が総監督を解任、後任に音楽監督兼首席指揮者のコンスタンチン・オルベリアン

  2. ミュンヘン発 〓 永田音響設計が「ガスタイク」の音響設計を担当

  3. サンティアゴ・デ・コンポステーラ発 〓 2022年12月をもって、ポール・ダニエルがスペインのガリシア王立フィルの芸術監督を退任

  4. ワイマール発 〓 国民劇場の次期音楽監督にオーストラリアの指揮者ダニエル・カーター

  5. 訃報 〓 ロザンナ・カンテリ(89)イタリアのソプラノ歌手

  6. リガ発 〓 エギルス・シリンスがラトビア国立オペラの総監督に

  7. ハンブルク発 〓 フィンランドの俊英タルモ・ペルトコスキが老舗レーベル「ドイツ・グラモフォン」と契約

  8. 東京発 〓 新国立劇場が6月、7月の公演中止を発表

  9. カルガリー発 〓 カルガリー・フィルも楽団員84人全員を一時解雇

  10. 京都発 〓 京都市響が常任指揮者の沖澤のどかとの契約を延長

  11. プラハ発 〓 ビシュコフが手術後の静養でチェコ・フィルの指揮をキャンセル、代役になんとブロムシュテット

  12. コンスタンツ発 〓 南西ドイツ・フィルハーモニー管が新しい“シェフ”探し

  13. ウィーン発 〓 アルベナ・ダナイローヴァが2024年元旦の「ニューイヤー・コンサート」のコンサートマスターに

  14. 訃報 〓 ディミトリー・スミルノフ(71)旧ソ連出身の作曲家

  15. ストックホルム発 〓 スウェーデンも劇場の一時閉鎖へ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。