東京都交響楽団が2024年度楽季(2024年4月~2025年3月)の公演ラインナップを発表した。音楽監督の大野和士、終身名誉指揮者の小泉和裕、桂冠指揮者のエリアフ・インバル、首席客演指揮者のアラン・ギルバートに加え、ヤクブ・フルシャやダニエル・ハーディング、レナード・スラットキンといったビッグネームを指揮台に迎える。
4月の開幕を飾るのは大野で、生誕200年を迎えるブルックナーの交響曲第3番を取り上げる。また、9月には第7番を指揮する。ブルックナーはインバルも取り上げ、今回は未完に終わった第9番の最新の補筆版の日本初演に挑む。フルシャもコーストヴェット校訂版による第4番《ロマンティック》を取り上げる。
ブルックナーと並んで、焦点を当てるのはショスタコーヴィチ没後50年。大野は交響曲第8番、井上道義が第6番、インバルが第13番《バービイ・ヤール》を振る。
一方、小泉はシューベルトの交響曲第7番《未完成》、第8番《ザ・グレート》というプログラム。ギルバートは樫本大進、アミハイ・グロスというベルリン・フィルの第1コンサートマスター、第1ソロ・ヴィオラ奏者を迎えて、モーツァルトの《ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲》を取り上げる。
2025/2026シーズンからロイヤル・オペラの第7代音楽監督に就任するフルシャはスメタナ、ヤナーチェク、ドヴォルザークというチェコ・プログラムの一夜もある。ハーディングはベルクとマーラーという世紀末のウィーンを代表する二人の作品を取り上げる。
また、ヴィヴァルディの《四季》を引っ提げて登場する名ヴァイオリニストのペッカ・クーシストはベートーヴェンの交響曲第7番を指揮して指揮者としての日本デビューを果たす。
写真:Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra
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東京発 〓 都響が2024年度楽季の公演ラインナップを発表
2023/10/19
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