ウィーン発 〓 ウィーン・フィルが2024年の「ニューイヤー・コンサート」のプログラムを発表

2023/10/13

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Wiener Philharmoniker)の2024年元旦の「ニューイヤー・コンサート」のプログラムが発表された。2024年の指揮者は、2019年に続いて2度目の登場となるクリスティアン・ティーレマン(Christian Thielemann)。

プログラムは以下の通りで、2024年に生誕200年を迎えるブルックナーの作品を史上初めて取り上げるのが特徴。ティーレマンは2019年からウィーン・フィルとブルックナーの交響曲全集を録音を進めており、それが10月末にリリースされるところ。取り上げるのは、4手のためのピアノ曲《カドリール》で、オーストリアの指揮者ヴォルフガング・デルナーが管弦楽用に編曲したものを演奏するという。

「ニューイヤー・コンサート」は毎年元旦、彼らが本拠地の楽友協会大ホールで行っている恒例行事。シュトラウス一家のワルツやポルカを演奏する“音楽の都からの音楽の年賀状”。2024年は全15曲のうち、ブルックナーの作品を含めて9曲が初登場となる。


…… プログラム(※が初登場)

 カール・コムツァーク:アルブレヒト大公行進曲 Op.136 ※
 ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ《ウィーンのボンボン》 Op.307
 ヨハン・シュトラウス2世:フランス風ポルカ《フィガロ・ポルカ》 Op 320 ※
 ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世:ワルツ《全世界のために》 ※
 エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ・シュネル《ブレーキかけずに》 Op.238 Teil 2
 ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇《くるまば草》序曲
 ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ《遺作のワルツ》
 ヨハン・シュトラウス2世:ナイチンゲール・ポルカ Op.222 ※
 エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ・マズルカ《高い泉》 Op.114 ※
 ヨハン・シュトラウス2世:オペレッタ《ニネッタ侯爵夫人》より、新ピチカート・ポルカ Op.449
 ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世:バレエ《イベリア半島の真珠》より、エストゥディアンティーナ・ポルカ※
 カール・ミヒャエル・ツィーラー:ワルツ《ウィーン市民》 Op.419
 アントン・ブルックナー:ヴォルフガング・デルナー編《カドリール》※
 ハンス・クリスチャン・ロンビ:ギャロップ《あけましておめでとうございます!》 ※
 ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ《うわごと》 Op.212

写真:Wiener Philharmoniker


関連記事

  1. ワルシャワ発 〓 台湾政府がショパン国際ピアノ・コンクールに抗議、国名表記めぐり

  2. ウィーン発 〓 ウィーン国立歌劇場に初の女性コントラバス奏者

  3. ジュネーブ発 〓 ジュネーブ大劇場が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  4. モスクワ発 〓 モスクワ国立アカデミー響の芸術監督に29歳のイヴァン・ニキフォルチン、パヴェル・コーガンの後任

  5. ローマ発 〓 サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の首席客演指揮者にヤクブ・フルシャ

  6. オーフス発 〓 デンマークのオーフス響首席指揮者にベラルーシの俊英ドミトリー・マトヴィエンコ

  7. シカゴ発 〓 トランペットのエステバン・バタランがフィラデルフィア管弦楽団を退団、1年経たずに古巣のシカゴ響に復帰

  8. サンタンデール発 〓 スペインの音楽祭は8月催行へ

  9. ウィーン発 〓 ネトレプコが右肩の緊急手術で国立歌劇場への出演をキャンセル。一方で「ポーラー音楽賞」授賞、初めての著作刊行、5年ぶりのソロ・アルバムが登場

  10. ウィーン発 〓 コンツェルトハウスがクルレンツィス&ムジカエテルナのコンサートをキャンセル、ウクライナ大使の要請受け

  11. 訃報 〓 服部克久(83)日本の作曲家

  12. モントルー発 〓 ローザンヌ国際バレエ・コンクールの第1位にイタリアのマルコ・マシャーリ

  13. ボゴタ発 〓 ボゴタ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督にスウェーデンのヨアキム・グスタフソン

  14. パリ発 〓 国立オペラの新シーズン開幕は11月末に

  15. サヴォンリンナ発 〓 フィンランド政府が500人を超えるイベントを禁止、サヴォンリンナ・オペラ・フェスティバルは中止に

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。