ローマ発 〓 サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の首席客演指揮者にヤクブ・フルシャ

2021/07/07
【最終更新日】2021/07/15

サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団(L’Orchestra dell’Accademia Nazionale di Santa Cecilia)がチェコの指揮者ヤクブ・フルシャ(Jakub Hrůša)を首席客演指揮者に迎えると発表した。任期は2021/2022シーズンから3年。

ローマを拠点とするサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団は現在、英国の指揮者指揮者のアントニオ・パッパーノが首席指揮者を務めているが、ロンドン交響楽団の首席指揮者就任に伴い、2022/2023シーズンを最後に退任することが決まっている。

フルシャはチェコ・ブルノ生まれの39歳。プラハ音楽院でイルジー・ビエロフラーヴェク、ラドミル・エリシュカらに指揮を学び、2008年からビエロフラーヴェクの後を継いでプラハ・フィルハーモニアの音楽監督兼首席指揮者に就任。2010年には音楽祭「プラハの春」のオープニングコンサートの指揮者を最年少で務めた。

2011年には英国の音楽雑誌「グラモフォン」で、「大指揮者になりそうな10人の若手指揮者」に選ばれ、2016年にはドイツのバンベルグ交響楽団の首席指揮者に就任。契約延長を重ね、任期は2026年まである。

2017年から英国のフィルハーモニア管弦楽団、2018年からチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者も兼任しており、日本でも2010年から2018年にかけて東京都交響楽団の首席客演指揮者を務めた。

写真:Česká filharmonie


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立オペラが新制作の《こうもり》を大晦日にライブ・ストリーミング

  2. ボルティモア発 〓 ボルティモア響の芸術顧問に指揮者のジェームズ・コンロン

  3. ミュンヘン発 〓 BR-KLASSIKが話題のドキュメンタリーを再掲載、ネトレプコ、ビリャソンの《椿姫》の舞台裏

  4. キール発 〓 市立劇場の音楽総監督ベンジャミン・ライナースが2023/2024シーズンをもって退任

  5. トロント発 〓 グスターボ・ヒメノが音楽監督を務めるトロント響との契約を延長

  6. 東京発 〓 東京都交響楽団が首席客演指揮者のアラン・ギルバートとの契約を延長

  7. ザールブリュッケン発 〓 指揮者のインキネンがザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルとの契約を延長

  8. ダラス発 〓 ダラス交響楽団が首席客演指揮者にジェンマ・ニュー

  9. ミラノ発 〓 スカラ座が2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  10. オスロ発 〓 ノルウェー放送管の次期首席指揮者にペトル・ポペルカ

  11. 訃報 〓 クシシュトフ・ペンデレツキ(86)ポーランドの作曲家

  12. ウィーン発 〓 2023年の「ニューイヤー・コンサート」の指揮者はフランツ・ウェルザー=メスト

  13. 東京発 〓 ワシントン・ナショナル響が日本公演を中止

  14. 訃報 〓 ルドルフ・ヴァインスハイマー(91)ドイツのチェロ奏者、「ベルリン・フィル12人のチェリストたち」の創設者

  15. 訃報 〓 ハンス・シュタットルマイア(89)オーストリアの指揮者

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。