「China, Taiwan」の表記をめぐり、台湾政府がショパン国際ピアノ・コンクール当局に抗議している。日本の外務省に当たる外交部が11日に明らかにした。
台湾政府が抗議しているのは、公式サイトなどの表記が「China, Taiwan」と、実際に中国の一部である香港のピアニストたちの「China, Hong Kong」と横並びの表記になっていること。
「China, Taiwan」はオリンピックで使われている「Chinese Taipei=中華台北」に比べ、「一つの中国」を強調する中国の主張に沿う一歩踏み込んだ表記。これでは台湾が中国の一部と受け取られかねない。
ショパン国際ピアノ・コンクールは世界三大コンクールの一つで、5年に一度の開催。第18回となる今年のコンクールは、10月1日から23日に行われる。
9日には予備予選出場者が発表され、台湾のピアニストは9人の出場が決まっている。
Kai-Min Chang
Han Chen
Hsin-Yu Duan
Wei-Ting Hsieh
Yun Chih Hsu
Hao Wei Lin
Meng-Sheng Shen
Szuyu Su
Shih-Hsien Yeh
台湾外交部は「国際ショパンピアノコンクールは文化的なイベントであり、政治的な干渉を受けないようにする必要がある」とポーランド政府、コンクール当局に抗議を続けるという。
写真:The Fryderyk Chopin Institute
ワルシャワ発 〓 台湾政府がショパン国際ピアノ・コンクールに抗議、国名表記めぐり
2020/03/13
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。