パリ発 〓 シャンゼリゼ劇場、2018/2019シーズンのプログラミングを発表

2018/03/23
【最終更新日】2018/08/21

パリのシャンゼリゼ劇場(Théâtredes Champs-Elysées)が2018/2019シーズンのプログラミングを発表した。上演されるオペラのプロダクションは、ヴェルディ《椿姫》、リヒャルト・シュトラウス《ナクソス島のアリアドネ》、グルック《タウリスのイフィゲニア》》の3本。これ以外にヴェルディ《リゴレット》、ベートーヴェン《フィデリオ》、バーンスタイン《キャンディード》、ヘンデル《セルセ》、プッチーニ《ラ・ボエーム》、ヴェルディ《ナブッコ》、モーツァルト《ドンジョヴァンニ》、リヒャルト・シュトラウス《アラベラ》、、マスネー《マノン》などがコンサート型式で上演される。

シャンゼリゼ劇場はパリ8区、モンテーニュ通り沿いにある劇場。会場は1913年で、建物はアール・デコ様式の最初期の建築。客席は1900強。オペラ座のような伝統的な劇場に対し、新時代の劇場らしい現代作品を上演することを目的に建設された劇場で、オープニングの年にセルゲイ・ディアギレフ(1872 – 1929)が主宰した「ロシア・バレエ団=バレエ・リュス」が《春の祭典》を上演、ストラヴィンスキーが書いた音楽の前衛性が大スキャンダルを巻き起こしたことで知られる。フランス国立管弦楽団とラムルー管弦楽団の2つのオーケストラの本拠地として使われ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を筆頭に海外のオーケストラのフランスでの活動拠点ともなってきた。

それだけに、オーケストラ・コンサートの顔ぶれも多彩。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の他、サンクトペテルブルク交響楽団、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、モンテカルロ交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団が顔を揃える。もちろん、地元のフランス国立管弦楽団、パリ国立室内管弦楽団のコンサートもある。

また、リサイタルなどで登場するアーティストたちの顔ぶれも賑やか。ピアノはデニス・マツーエフ、ピョートル・アンデルジェフスキ、エリザーベト・レオンスカヤ、グリゴリー・ソコロフ、レイフ・オヴェ・アンスネス、エフゲニー・キーシン、ニコライ・ルガンスキー、リュカ・ドゥバルグといった名前が並ぶ。歌手陣も充実していて、ヨナウス・カウフマン、アレクサンドラ・クルザク、ロベルト・アラーニャ、プリティ・イェンデ、, パトリシア・プティボン、, バーバラ・ヘンドリックス、マリアンヌ・クレバッサ、, フィリップ・ ジャルスキーなどが相次いで出演する。


    詳細はこちら ▷

関連記事

  1. パリ発 〓 新しい“リング”含め、パリ国立オペラが2019/2020シーズンの公演ラインナップを発表

  2. PMF 〓 ゲルギエフ指揮で2020年にオペラを上演

  3. 東京発 〓 新国立劇場が2019/2020シーズンの公演ラインナップを発表

  4. ドレスデン発 〓 ヤノフスキがドレスデン・フィルの首席指揮者へ、2度目の登板

  5. パリ発 〓 ハーディングの後任にクラウス・マケラ、パリ管の次期音楽監督

  6. ウィーン発 〓 ウィーン交響楽団が次期首席指揮者にオロスコ=エストラーダ

  7. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団がオリジナルのフルトヴェングラー全集を発売

  8. ミュンヘン発 〓 カウフマンにマキシミリアン勲章

  9. ウィーン発 〓 アン・デア・ウィーン劇場が2019/2020シーズンの公演ラインナップを発表

  10. サンフランシスコ発 〓 エサ=ペッカ・サロネンはサンフランシスコ響の音楽監督に

  11. マドリード発 〓 イベリア航空が自社初のA350を「プラシド・ドミンゴ」号と命名

  12. チューリヒ発 〓 チューリヒ歌劇場が2019/2020シーズンの上演ラインナップを発表

  13. ロンドン発 〓 サカリ・オラモがBBC交響楽団との契約を2022年まで延長

  14. ロンドン発 〓 ロイヤル・オペラ・ハウスが2019/2020シーズンの公演ラインナップを発表

  15. ロサンゼルス発 〓 9月公開の映画「Bel Canto」にルネ・フレミング

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。