ミュンヘン発 〓 バイエルン州立オペラ、音楽総監督にユロフスキ

2018/03/08
【最終更新日】2024/06/17

ミュンヘンのバイエルン州立歌劇場が2021/22のシーズンから新体制に移行することが決まった。6日にバイエルン州政府のルードヴィヒ・シュペンレ文化大臣が明らかにしたもの。新しい総裁にリヨン・オペラの総裁を務めてきたセルジュ・ドルニー(Serge Dorny)を招き、音楽総監督(GMD)にはウラディーミル・ユロフスキ(Vladimir Jurowsky)が就任する。12日に正式な記者会見が行われる予定。

ドルニーはベルギー人で、2008/09シーズンから歌劇場を率いてきたニコラウス・バッハラーの後任。ブリュッセルのモネ劇場で総裁のジェラール・モルティエのスタッフとして経験を積み、その後、ロンドン交響楽団、グラインドボーン音楽祭などに関わり、2003年からリヨン歌劇場の総裁。2014/15シーズンからザクセン州立歌劇場に総裁に就任することが決まっていたが、直前になって州政府によってキャンセルされている。

一方、ユロフスキは2013/14シーズンから音楽総監督(GMD)を務めてきたキリル・ペトレンコ(Kirill Petrenko)の後任。ペトレンコは2018/19シーズンからベルリン・フィルの首席指揮者・芸術監督に就任する。ユロフスキはモスクワの生まれで、18歳でドイツに移住。2001年にグラインドボーン音楽祭の音楽監督に就任してキャリアを重ね、2007年からロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者。2011年からはロシア国立交響楽団の芸術監督も兼任している。


関連記事

  1. アムステルダム発 〓 ガッティがロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団と和解

  2. フランクフルト発 〓 エベーヌ四重奏団に「フランクフルト音楽賞」2019

  3. チューリヒ発 〓 ジャナンドレア・ノセダがチューリヒ歌劇場の音楽総監督に

  4. ハレ発 〓 州立劇場の音楽総監督にアリアーヌ・マティアク

  5. ヘルシンキ発 〓 ミリアム・ヘリン国際声楽コンクールに474人が応募

  6. ベネチア発 〓 フェニーチェ劇場が2019-20シーズンの公演ラインナップを発表

  7. プラハ発 〓 プラハ国民劇場が次期芸術監督にノルウェー国立オペラの前芸術監督を招聘

  8. シカゴ発 〓 サンフランシスコ響の楽団員、シカゴ響の楽団員のストを支援

  9. バルセロナ発 〓 カタリーナ・ワーグナーがリセウ劇場《ローエングリン》を演出

  10. ミュンヘン発 〓 アリス=紗良・オットが多発性硬化症を公表

  11. マグデブルク発 〓 ワーグナー《ニーベルングの指環》のヴォータン役に女性歌手!?

  12. ヴェローナ音楽祭 〓 2019年のキャスティングを発表

  13. ニューヨーク発 〓 レヴァイン、契約違反と名誉毀損でメトロポリタン歌劇場を提訴

  14. ベルリン発 〓 3つのオペラハウスが2018年の“興行成績”を発表

  15. ロンドン発 〓 ロイヤル・オペラ・ハウスが2019/2020シーズンの公演ラインナップを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。