英国のマンチェスターに本拠を置くBBCフィルハーモニック(BBC Philharmonic)が首席指揮者にフィンランドのヨン・ストルゴールズ(John Storgårds)を迎えると発表した。ストルゴールズは2012年から首席客演指揮者を務めている。
首席指揮者のポストは昨夏、2019/2020シーズンからその任をスタートさせたオメール・メイア・ヴェルバーが契約期間を残して退任。その後、空席になっていた。
ストルゴールズは1963年、ヘルシンキの生まれの59歳。シベリウス音楽院でエステル・ラウティオとヨウコ・イグナティウスにヴァイオリンを学び、作曲をエイノユハニ・ラウタヴァーラに師事した。その後、イスラエルに留学してカイム・タウプの元で研鑽を積んだ。
1986年、スウェーデン放送交響楽団のコンサートマスターに就任。そのかたわら、1993年から1997年にかけて母校でヨルマ・パヌラとエリ・クラスの下で指揮法を学んで指揮者に転身、1996年からラップランド室内管弦楽団の芸術監督を務めている。
そのかたわら、2003年にヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者に就任、2008年から2015年にかけては首席指揮者を務めた。また、2006年から2009年までタンペレ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を歴任した。
BBCフィルハーモニックとは過去、BBCプロムスへの出演の他、2013年のシベリウス交響曲チクルス、「シャンドス」レーベルへの録音などを行っている。2022/2023シーズンはショスタコーヴィチの交響曲13番と15番を演奏することになっている。
写真:Toronto Symphony Orchestra / Jag Gundu
マンチェスター発 〓 空席だったBBCフィルハーモニックの首席指揮者にヨン・ストルゴールズ
2022/11/30
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