マンチェスター発 〓 空席だったBBCフィルハーモニックの首席指揮者にヨン・ストルゴールズ

2022/11/30

英国のマンチェスターに本拠を置くBBCフィルハーモニック(BBC Philharmonic)が首席指揮者にフィンランドのヨン・ストルゴールズ(John Storgårds)を迎えると発表した。ストルゴールズは2012年から首席客演指揮者を務めている。

首席指揮者のポストは昨夏、2019/2020シーズンからその任をスタートさせたオメール・メイア・ヴェルバーが契約期間を残して退任。その後、空席になっていた。

ストルゴールズは1963年、ヘルシンキの生まれの59歳。シベリウス音楽院でエステル・ラウティオとヨウコ・イグナティウスにヴァイオリンを学び、作曲をエイノユハニ・ラウタヴァーラに師事した。その後、イスラエルに留学してカイム・タウプの元で研鑽を積んだ。

1986年、スウェーデン放送交響楽団のコンサートマスターに就任。そのかたわら、1993年から1997年にかけて母校でヨルマ・パヌラとエリ・クラスの下で指揮法を学んで指揮者に転身、1996年からラップランド室内管弦楽団の芸術監督を務めている。

そのかたわら、2003年にヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者に就任、2008年から2015年にかけては首席指揮者を務めた。また、2006年から2009年までタンペレ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を歴任した。

BBCフィルハーモニックとは過去、BBCプロムスへの出演の他、2013年のシベリウス交響曲チクルス、「シャンドス」レーベルへの録音などを行っている。2022/2023シーズンはショスタコーヴィチの交響曲13番と15番を演奏することになっている。

写真:Toronto Symphony Orchestra / Jag Gundu


関連記事

  1. チューリッヒ発 〓 チューリッヒ歌劇場の古楽オーケストラ「シンティラ管」の芸術監督にリッカルド・ミナーシ

  2. リスボン発 〓 ピアノのマリア・ジョアン・ピレシュが現場復帰を報告

  3. 訃報 〓 ロランド・パネライ(95)イタリアのバリトン歌手

  4. ウィーン発 〓 国立歌劇場、12月13日に《ドン・カルロ》で再開場

  5. ロンドン発 〓 イングリッシュ・ナショナル・オペラの芸術監督にアンニリース・ミスキモン

  6. ミュンヘン発 〓 ソプラノのディアナ・ダムラウに「ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章」

  7. ニューヨーク発 〓 指揮者のマイケル・ティルソン・トーマスが11月に現場復帰

  8. ケルン発 〓 ケルン放送管の首席指揮者にフランク・ストローベル

  9. ヘルシンキ発 〓 第12回「シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール」はヤン・インモが優勝

  10. 訃報 〓 ディミトリー・ホフストフスキー(55)ロシア出身のバリトン歌手

  11. ミュンヘン発 〓 ゲルトナープラッツ劇場のジェニファー・オローリン、ルシアン・クラスネクにバイエルン州から「宮廷歌手」の称号

  12. モンテカルロ発 〓 モンテカルロ歌劇場が新制作の《マノン・レスコー》をライブ・ストリーミング、ネトレプコ主演

  13. ラハティ発 〓 指揮者のオスモ・ヴァンスカが骨折事故を乗り越え、車椅子で現場復帰へ

  14. オスロ発 〓 ノルウェー国立オペラ・バレエの次期音楽監督にエドワード・ガードナー

  15. オスロ発 〓 ノルウェー室内管の次期芸術監督にヴァイオリニストのペッカ・クーシスト

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。