リーズ発 〓 リーズ国際ピアノ・コンクールはカザフスタンのアリム・バイゼンバエフが優勝、小林海都が2位に

2021/09/19

9月4日から行われていた英国の「リーズ国際ピアノ・コンクール=Leeds International Piano Competition」で19日、カザフスタンのアリム・バイゼンバエフ(Alim Beisembayev)が優勝した。2位に日本の小林海都(Kaito Kabayashi)、第3位はイスラエルのアリエル・ランイ(Ariel Lanyi)。

今回第20回の応募者は264人で、予選通過者は28か国からの63名。映像審査による第2ラウンド、準決勝と進み、本選に進んだ5人がアンドルー・マンゼ指揮のロイヤル・リバプール・フィルハーモニー管弦楽団と共演した。審査委員長はイモージェン・クーパー。

小林は神奈川県出身の25歳。上野学園高校で横山幸雄、田部京子に師事。卒業後、ベルギーのエリザベート王妃音楽院、スイスのバーゼル音楽院で学び、マリア・ジョアン・ピレシュが立ち上げた若手音楽家育成プロジェクト「パルティトゥーラ・プロジェクト」の一員として活動中。本選ではバルトークのピアノ協奏曲第3番を弾いた。

コンクールは昨年末に死去したファニー・ウォーターマンらによって1961年に創設。1963年に第1回を開催してから、3年に一度のペースで行われ、これまでラドゥ・ルプ−、マレイ・ペライア、アンドラーシュ・シフ、内田光子、小川典子、ラルス・フォークトといったピアニストを輩出している。

写真:Leeds International Piano Competition


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