ウィーン発 〓 国立歌劇場が2022年の「オーパンバル」開催を憂慮、新型コロナウイルスの感染再拡大受けて

2021/11/10

ウィーン国立歌劇場(Wiener Staatsoper)が2022年2月の「オーパンバル=Opernball」について、現時点では開催を明言できないと発表した。オーストリアで新型コロナの感染者数が再び急増しているため。今年は新型コロナの流行で中止されている。

オーストリアの新型コロナの感染者数は10月後半から急増。11月10日時点で1日あたりの新規感染者は8000人を超え、過去最高を更新した。ドイツも感染者が急増しているが、人口10万人あたりの感染者数はその3倍。

国立歌劇場主催の「オーパンバル」は、2月の「灰の水曜日」の前の木曜日に行っている恒例行事。創設はオーストリア=ハンガリー帝国時代の1877年と古く、ヨーロッパで最も格式高いダンス・パーティの一つ。

毎年、海外からのゲストを含めて5,000人を超える人たちが参加、全世界に中継される放送を約250万人が観ているとされる。65回目となる2022年は2月24日の開催。

夏から準備が続いており、2022年の参加者「デビュタント」のオーディションも既に終了。当日のチケットだけでなく、前日に行われるドレス・リハーサルのチケットも完売しているという。

写真:Wiener Staatsoper







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