ベルリン発 〓 ウクライナのオデッサ・フィルがベルリン音楽祭に出演

2022/09/07

ベルリン音楽祭に6日夜、ウクライナのオデッサ・フィルハーモニー管弦楽団(Odessa Philharmonic Orchestra)が出演した。1991年から音楽監督・首席指揮者を務めるホーバート・アールの指揮で、ミロスラフ・スコリク、ミコラ・リセンコ、アレムダール・カラマーノフというウクライナの作曲家たちの作品、シベリウスの交響曲第2番を披露して喝采を浴びた。

ロシアのウクライナ侵略を受けて急きょ招聘されたオデッサ・フィルハーモニー管弦楽団は1937年に創設された、ウクライナを代表するオーケストラの一つ。旧・ソ連時代には、ユーリ・テミルカーノフ、クルト・ザンデルリング、アルヴィド・ヤンソンス、マリス・ヤンソンスといった指揮者が首席指揮者を務めてきた。

オーケストラは戦火の中で演奏活動を続けており、ベルリンの前にモルドバの首都キシナウでもコンサートを行っている。音楽祭の主会場フィルハーモニーで行われた演奏会は、日本時間7日の午前3時からベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のストリーミング・チャンネル「デジタル・コンサートホール」で配信された。

写真:Musikfest Berlin / Tereze Rozenberga


  もっと詳しく ▷

  音楽祭プロフィールはこちら ▷


関連記事

  1. ブリスベン発 〓 クイーンズランド交響楽団の次期首席指揮者にヨハネス・フリッチュ

  2. ハノーファー発 〓 州立劇場の次期音楽総監督にステファン・ジリアス

  3. ウィーン発 〓 国立歌劇場が代役を確保できず、アリベルト・ライマンの《メデア》の再演を断念

  4. サンクト・ペテルブルク発 〓 セーゲルスタムがサンクトペテルブルク響の首席客演指揮者に

  5. 訃報 〓 マリア・ユーイング(71)アメリカのメゾ・ソプラノ歌手

  6. ワシントン発 〓 ジャナンドレア・ノセダがナショナル響とウクライナ国歌

  7. ロンドン発 〓 アンジェラ・ゲオルギューが《トスカ》でメトロポリタン歌劇場に復帰

  8. ロンドン発 〓 指揮者のジャン・レイサム=ケーニックに14カ月の実刑判決、児童と性的コミュニケーションを取ろうとした3つの罪状で

  9. バルセロナ発 〓 バルセロナ下院がターミナル駅「サンツ駅」を「モンセラート・カバリエ駅」に改称する議案を可決

  10. ミュンヘン発 〓 ワーグナーの曽孫エヴァ・ワーグナー=パスキエ、イザール川で仮死状況で発見されるも昏睡状態

  11. バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭がカタリーナ・ワーグナーとの契約を2030年まで延長、新設のジェネラル・マネージャーのとの権限分離で“芸術監督職”に専念

  12. ロンドン発 〓 モンテヴェルディ合唱団・管弦楽団が冬のツアーの指揮者にクリストフ・ルセを起用

  13. ツィナンダリ発 〓 ベルリン・フィルの「ヨーロッパ・コンサート」、2024年はジョージアのツィナンダリで

  14. ミラノ発 〓 クリスティアン・ティーレマンがスカラ座の新しい《ニーベルングの指環》4部作の指揮から降板

  15. ルートヴィヒスブルク音楽祭 〓 開幕延期も、リーニフ指揮の《田園》をライブ・ストリーミング

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。