スペインのバルセロナの下院議会がこのほど、市内のターミナル駅「サンツ駅」を往年の名ソプラノ「モンセラート・カバリエ駅」に改称する議案を可決した。スペインの政権党で左派政党「スペイン社会労働党」の市長が議会に提案した。
カバリエは地元バルセロナの生まれで、マリア・カラスと並び、20世紀後半を代表する名ソプラノ。2018年10月6日、バルセロナの病院で85歳で亡くなった。
1992年に行われたバルセロナ五輪では、イギリスのロックバンド「クイーン」のヴォーカル、フレディ・マーキュリーとのデュエットで、五輪のテーマソングとなった「バルセロナ」を歌っている。また、かつて存在した「集中と統一」の選挙名簿に名を連ね、バルセロナを首都とするカタルーニャ独立運動から距離を置いていたことで知られる。
今回の提案に対しては、中道右派政党「国民党」と極右政党「VOX」が賛成、左派政党「カタルーニャ共和主義左翼」が反対に回り、その他の政党は棄権した。現地の報道をまとめると、反対派は、カバリエが晩年になって脱税の罪で有罪判決を受けていることで反対しているという。
写真:Rock And Roll Garage
バルセロナ発 〓 バルセロナ下院がターミナル駅「サンツ駅」を「モンセラート・カバリエ駅」に改称する議案を可決
2024/04/13
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