バルセロナ発 〓 バルセロナ下院がターミナル駅「サンツ駅」を「モンセラート・カバリエ駅」に改称する議案を可決

2024/04/13

スペインのバルセロナの下院議会がこのほど、市内のターミナル駅「サンツ駅」を往年の名ソプラノ「モンセラート・カバリエ駅」に改称する議案を可決した。スペインの政権党で左派政党「スペイン社会労働党」の市長が議会に提案した。

カバリエは地元バルセロナの生まれで、マリア・カラスと並び、20世紀後半を代表する名ソプラノ。2018年10月6日、バルセロナの病院で85歳で亡くなった。

1992年に行われたバルセロナ五輪では、イギリスのロックバンド「クイーン」のヴォーカル、フレディ・マーキュリーとのデュエットで、五輪のテーマソングとなった「バルセロナ」を歌っている。また、かつて存在した「集中と統一」の選挙名簿に名を連ね、バルセロナを首都とするカタルーニャ独立運動から距離を置いていたことで知られる。

今回の提案に対しては、中道右派政党「国民党」と極右政党「VOX」が賛成、左派政党「カタルーニャ共和主義左翼」が反対に回り、その他の政党は棄権した。現地の報道をまとめると、反対派は、カバリエが晩年になって脱税の罪で有罪判決を受けていることで反対しているという。

写真:Rock And Roll Garage





関連記事

  1. アムステルダム発 〓 コンセルトヘボウも5月に予定していた「マーラー・フェスティバル」の中止を発表、コロナ禍で2年連続の中止

  2. ウィーン発 〓 国立歌劇場が3月第4週のストリーミング配信のラインナップを発表

  3. ウィーン発 〓 国立歌劇場、12月13日に《ドン・カルロ》で再開場

  4. 訃報 〓 リブシェ・ドマニーンスカ(96)チェコのソプラノ歌手

  5. バンクーバー発 〓 オットー・タウスクがバンクーバー響との契約を延長

  6. ウィーン発 〓 国立歌劇場が新しいストリーミング・サービスを開始

  7. ボストン発 〓 ボストン響がレイオフに続き、平均37%の報酬カット

  8. チューリッヒ発 〓 チューリッヒ歌劇場が新制作の《ホフマン物語》をストリーミング配信

  9. サンテス・クレウス発 〓 ジョルディ・サヴァールが新しい音楽祭起ち上げ

  10. ワシントン発 〓 ワシントン・ナショナル・オペラの音楽監督にロバート・スパーノ

  11. ロンドン発 〓 英国でも公演のキャンセル、劇場の閉鎖始まる。新型コロナの感染再拡大で

  12. ベルリン発 〓 ベルリン・ドイツ・オペラが新制作の《フランチェスカ・ダ・リミニ》をライブ・ストリーミング

  13. 訃報 〓 ジョセフィン・ヴィージー(91)英国のメゾ・ソプラノ歌手

  14. ロンドン発 〓 王立音楽院がパッパーノ、カウフマンに名誉博士号

  15. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。