ストライキによる損害は甚大−。フランスのメディアによると、パリ国立オペラのステファン・リスナー(Stephane Lissner)総裁が先週末の政府への報告で、ストライキが年末までに続くと、その損害が1200万ユーロ(約14億5000万円)を超えると伝えたことが明らかになった。バスティーユ歌劇場とガルニエ宮の二つの劇場を擁するパリ国立オペラでも12月5日からストライキが始まり、オペラとバレエ合わせて既に45公演がキャンセルされている。
今回のストライキは、年金財政の安定化をめざすフランス政府が、職種ごとに設けられている42の年金制度を一元化する方針に労働組合が反発したもの。受給開始年齢などの給付条件で優遇されている国鉄だけでなく、地下鉄やバスを運行するパリ交通公団、電力公社などに加え、黄色いベスト運動の参加者も加わった全国的なもので、パリを中心に鉄道や地下鉄、バスなどの交通機関が麻痺する事態となっている。
写真:archyde.com
パリ発 〓 ゼネスト、パリ国立オペラを直撃
2019/12/25
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