パリ国立オペラ(Opéra national de Paris)がまた全国的なストライキの嵐に見舞われている。スタッフの一部がストに参加するため、10月5日のエネスク《オイディプス王》の公演がコンサート形式による上演に変更された。
今回の《オイディプス王》のは新シーズンの新制作で、9月23日から上演が始まった。演出を手掛けたのはワジディ・ムアワッドで、指揮はインゴ・メッツマッハー。オイディプス王にクリストファー・モルトマン、イオカステにエカテリーナ・グバノヴァといった歌手が起用されている。
5日のストライキは複数の組合が参加しており、レピュブリック広場からパリ中心部にデモ行進も行われている。ガソリンや灯油価格の上昇に反発、失業と退職給付の規則の変更、賃金の引き上げについて「緊急の回答」を求めている。
国立オペラでは、払い戻しの間に合わなかったことから、他の公演のチケットとの交換、チケット価格の50%相当の1年間有効なバウチャーを提供するなどして事態の収拾に当たっているという。
写真:Opéra national de Paris / Elisa Haberer
パリ発 〓 国立オペラにまたストライキの嵐、《オイディプス王》の公演はコンサート形式による上演に変更
2021/10/06
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