ベネズエラで生まれた音楽教育プログラム「エル・システマ」が創立50周年を記念して、そこから巣立った指揮者のグスターボ・ドゥダメル(Gustavo Dudamel)率いるシモン・ボリバル交響楽団(Simón Bolívar Symphony Orchestra of Venezuela)がヨーロッパ・ツアーをスタートさせた。
「エル・システマ」は1975年、音楽による青少年育成を目的として、音楽家で経済学者のホセ・アントニオ・アブレウの提唱で南米ベネズエラで始まった音楽教育システム。そこからドゥダメルやディエゴ・マテウス、クリスチャン・バスケスといった指揮者をはじめ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席コントラバス奏者エディクソン・ルイスら数多くの音楽家が巣立ち、現在ではベネズエラで約40万人の子どもたちが参加、世界50ヵ国以上で応用プログラムが展開されている。
ツアーは11日にパリからスタート。ロンドン、ルクセンブルク、ベルリン、ミュンヘン、ブリュッセルを周り、25日のマドリードを締め括る。披露するのは、リカルド・ロレンスの《トド・テレーノ》、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番、ゴンサロ・グラウの《オディセア》、ラヴェルの《ボレロ》、マーラーの交響曲第3番、チャイコフスキーの交響曲第4番。
写真:El Sistema
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カラカス発 〓 音楽教育プログラム「エル・システマ」の創立50周年を記念、ドゥダメル率いるしてシモン・ボリバル響がヨーロッパ・ツアー
2025/01/13
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