訃報 〓 ジュゼッペ・ジャコミーニ(80)イタリアのテノール歌手

2021/07/29
【最終更新日】2023/02/06

イタリアのテノール歌手ジュゼッペ・ジャコミーニ(Giuseppe Giacomini)が心臓発作で亡くなった。80歳だった。「Bepi」の愛称で親しまれ、力強くダイナミックな歌唱と端正な表現で一世を風靡、戦後を代表するテノーレ・ドラマティコとして国際的な活躍を続けた。

イタリア北部パドヴァ近郊のヴェッジャーノの生まれ。パドヴァの国立チェーザレ・ポッリーニ音楽院を首席で卒業後、バリトンからテノールに転身。ヴィオッティ・コンクールなど多くの国際コンクールで優勝し、1966年にプッチーニ《蝶々夫人》ピンカートン役でプロ・デビューを果たした。

1970年に入ると、海外の歌劇場に進出。1980年代になると、《アイーダ》のラダメス、《オテロ》のオテロ、《トスカ》のカヴァラドッシ、《道化師》のカニオなどで成功を収め、ドラマティック・テノールの第一人者として世界の主要歌劇場に出演を重ねた。

日本でも新国立劇場で《道化師》や《蝶々夫人》に出演、藤原歌劇団でも歌い、日本のオペラ・ファンも魅了している。2000年にオペラの舞台から引退したが、歌手活動は続け、2010年には天津音楽庁のオープニング・タイトルでリサイタルを行っている。この数年は脳梗塞を患っていた。

写真:iictokyo.com





関連記事

  1. デュッセルドルフ発 〓 アルペシュ・チャウハンがデュッセルドルフ交響楽団の首席客演指揮者に

  2. モスクワ発 〓 ロシアが第17回「チャイコフスキー国際コンクール」の開催を宣言

  3. マドリッド発 〓 ドミンゴ、セクハラを謝罪

  4. ボローニャ発 〓 巨匠の没後10年を記念して、ボローニャ市が「クラウディオ・アバド広場」

  5. テルアビブ発 〓 トーマス・ハンプソンもイスラエルに入国できず、そのまま帰国

  6. ロンドン発 〓 フレミングが英国でもミュージカル・デビュー

  7. パンプローナ発 〓 ナヴァラ響の次期首席指揮者に香港出身のペリー・ソー

  8. パリ発 〓 米国のソプラノ歌手リセッテ・オロペサにフランス政府の「芸術文化勲章シュヴァリエ」

  9. ベルリン発 〓 ヨアナ・マルヴィッツがベルリン・コンツェルトハウス管の次期首席指揮者に

  10. ニューヨーク発 〓 新制作《魔笛》指揮のナタリー・シュトゥッツマンがメトロポリタン歌劇場管に謝罪、自身の発言めぐって

  11. ザルツブルク発 〓 復活祭音楽祭、2023年のオペラはカウフマン主演の《タンホイザー》。レジデント・オーケストラにアンドリス・ネルソンス率いるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管

  12. トゥールーズ発 〓 キャピトル管弦楽団が音楽監督のタルモ・ペルトコスキの休職を発表、病気療養のため数週間

  13. トーレ・デル・ラーゴ発 〓 プッチーニ・フェスティバルが2022年の公演ラインナップを発表

  14. ウィーン発 〓 ウィーン放送響が中国、韓国ツアーを中止

  15. ラスベガス発 〓 ラスベガス・フィルが芸術顧問に大御所レナード・スラットキン

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。