香港シンフォニエッタ(Hong Kong Sinfonietta)が次期音楽監督にドイツの指揮者クリストフ・ポッペン(Christoph Poppen)を迎えると発表した。今シーズンで退任するイップ・ウィンシー(=葉詠詩)の後任。
イップは2002年からその任にあり、1999年の設立で「香港小交響楽団」として親しまれているオーケストラの育ての親。ポッペンはイップの元、2015/2016シーズンから首席客演指揮者を務めている。
ポッペンはドイツ・ミュンスター生まれの66歳。デュッセルドルフのロベルト・シューマン大学で学び、ヴァイオリニストとして活躍。指揮者としては、デトモルト室内管弦楽団の首席指揮者、ミュンヘン室内管弦楽団の芸術監督、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の創設指揮者を歴任してきた。
また、教育者としても、デトモルト音楽院でヴァイオリンと室内楽を教えた後、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学の校長に就任。退任後の2003年からはミュンヘン音楽・演劇大学の教授を務め、2000年から2005年までARDミュンヘン国際音楽コンクールの芸術監督を務めた。
退任する葉は中国・広州生まれ、香港育ちの63歳。英国の王立音楽院でピアノ、ヴァイオリン、音楽理論などを学び、米国インディアナ大学でヴァイオリン、指揮を専攻。1985年の第35回「ブザンソン国際指揮者コンクール」で優勝して欧米で活躍した後、帰国して香港シンフォニエッタの他、香港フィルハーモニー管弦楽団、広州交響楽団の指揮者を務めている。
写真:Hong Kong Sinfonietta / Handout
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香港発 〓 香港シンフォニエッタの音楽監督にクリストフ・ポッペン、イップ・ウィンシーの後任
2023/02/02
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