ベルリン州立オペラ(Staatsoper Unter den Linden)が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表した。新シーズンは8月28日、ベートーヴェン《フィデリオ》を上演して開幕する。作曲委嘱作品であるペーテル・エトヴェシュの《SLEEPLESS》の世界初演の他、新制作は以下の7作品。
2008年初演のクリスティアン・ヨストの《アラビアの夜》の蘇演も話題。ドイツ語圏でその作品がいま最も多く上演されるといわれるローラント・シンメルプフェニヒの戯曲「アラビアの夜」をオペラ化したもの。
サイモン・ラトルの客演も定着、今回は《マクロプーロス事件》を指揮する。《コジ・ファン・トゥッテ》が先行していたヴァンサン・ユゲの新演出によるモーツァルトの「ダ・ポンテ」3部作も完結する。
また、《イドメネー》はフランスの作曲家アンドレ・カンプラ(1660-1744)が1712年に作曲した5幕の作品。11月に行われる古楽音楽祭「バロック・ターゲ」の期間中に上演される。
10月3日 – 2022年4月14日
モーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》
[出演]フェデリカ・ロンバルディ / マリーナ・ヴィオッティ / パオロ・ファナーレ / ギュラ・オレント / ルチオ・ガッロ / バルバラ・フリットリ
[指揮]ダニエル・バレンボイム
[演出]ヴァンサン・ユゲ
11月5日 – 20日
カンプラ《イドメネー》
[出演]タシス・クリストヤニス / サミュエル・ボーデン / キアラ ・スケラート / エレーヌ・シャルパンティエ
[指揮]エマニュエル・アイム
[演出]アレックス・オレ(ラ・フラ・デルス・バウス)
11月28日 – 12月16日
ペーター・エトヴェシュ 《眠れぬ世界》
[出演]ビクトリア・ランデム / Linard Vrielink / カタリーナ・カンマーローアー / ハンナ・シュヴァルツ
[指揮]ペーター・エトヴェシュ
[演出]コーネル・ムンドルッツォ
2月13日 – 27日
ヤナーチェク《マクロプーロス事件》
[出演]マーリス・ペーターゼン / ニッキー・スペンス / ピーター・ホーレ / ボー・スコウフス
[指揮]サイモン・ラトル
[演出]クラウス・グート
4月2日 – 20日
モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》
[出演]ミヒャエル・ヴォッレ / スラヴィカ・ザミクナイコーヴァ / ボグダン・ヴォルコフ / ペーター・ローズ / エルザ・ドライジグ / セレナ・サエンス
[指揮]ダニエル・バレンボイム
[演出]ヴァンサン・ユゲ
4月14日 – 21日
クリスティアン・ヨスト《アラビアの夜》
[出演]チャールズ・パション / エマ・ニコロヴスカ / リュボフ・メドヴェーデヴァ / スペンサー・ブリテン
[指揮]フィリップ・アルムブルスター
[演出]Marcin Lakomicki
6月18日 – 7月10日
プッチーニ《トゥーランドット》
[出演]アンナ・ネトレプコ / ユシフ・エイヴァゾフ / アイーダ・ガリフッリーナ / ルネ・パーペ / グラハム・クラーク
[指揮]ズービン・メータ
[演出]フィリップ・シュテルツル
写真:Staatsoper Unter den Linden
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