ロンドン発 〓 メゾ・ソプラノのサラ・コノリーに国王音楽勲章

2024/01/13

英国のメゾ・ソプラノ歌手サラ・コノリー(Sarah Connolly)にこのほど、英国王からこれまでの活動に対して、国王音楽勲章(King’s Medal for Music)が贈られた。コノリーは2010年の新年叙勲で大英帝国勲章コマンダー章(CBE)、2017年の誕生日叙勲で大英帝国勲章デイム・コマンダー章(DBE)を受けており、2020年にはロイヤル・フィルハーモニック・ソサエティの名誉会員にも選出されている。

コノリーはイングランド北東部ダラムの生まれの60歳。ロンドンの王立音楽大学でピアノと声楽を学び、ジェラルド・マーティン・ムーアの薫陶を受けた。BBCシンガースの団員、グラインドボーン音楽祭の合唱団員を経て、1994年に音楽祭でリヒャルト・シュトラウスの《ばらの騎士》のアンニーナ役を歌って初舞台を踏んだ。

1998年、ニコラス・ハイトナー演出によるイングリッシュ・ナショナル・オペラのヘンデル《クセルクセス》のタイトルロールでブレイク。2006年には、デイヴィッド・マクヴィカー演出によるイングリッシュ・ナショナル・オペラのモーツァルト《皇帝ティートの慈悲》でセスト役を歌い、オリヴィエ賞にノミネートされた。

英国を代表する歌手の一人として国民の人気も高く、ロンドンの夏の音楽祭「BBC Proms」の常連。2009年には、最終日「ラスト・ナイト」でネルソン提督の格好で“ルール、ブリタニア!”を歌って話題を集めた。現代音楽の紹介に熱心なことでも知られ、オペラだけでなく、コンサート、歌曲と国際的に幅広く活躍している。

国王音楽勲章(スタート時は女王音楽勲章)は2005年の創設。毎年一人が選ばれており、第1回はオーストラリアの指揮者チャールズ・マッケラスが受章した。過去、ブリン・ターフェルやコリン・デイヴィス、トーマス・アレンやオリヴァー・ナッセン、ニコラ・ベネデッティら17人が名誉に浴している。

写真: BBC / Chris Christodoulou


関連記事

  1. ハンブルク発 〓 ガーディナーが新アンサンブル起ち上げ、同じ会場で古巣より1週間早くコンサートを開催、しかも、同じプログラムで

  2. ラハティ発 〓 ダリア・スタセヴスカがラハティ響の首席指揮者に

  3. ロングボロー発 〓 ロングボロー・フェスティバル・オペラが今年上演の《ジークフリート》をストリーミング配信

  4. 東京発 〓 第35回「高松宮殿下記念世界文化賞」の音楽部門はマリア・ジョアン・ピレシュ

  5. ハリコフ発 〓 ロシアのウクライナ侵略に伴う攻撃で、オデッサに続いて、ハリコフのオペラハウスも破壊される

  6. 訃報 〓 クシシュトフ・ペンデレツキ(86)ポーランドの作曲家

  7. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立歌劇場が新制作の《魔弾の射手》をライブ配信

  8. ハノーファー発 〓 第12回「ヨーゼフ・ヨアヒム国際ヴァイオリン・コンクール」は二人が第1位を分け合う

  9. ローマ発 〓 ローマ歌劇場が2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  10. ドニプロ発 〓 ウクライナの最前線で活動するドニプロ・フィルが首席指揮者に英国人のスティーブン・エラリー

  11. クリスチャンサン発 〓 ジュリアン・ラクリンがノルウェーのクリスチャンサン響の首席指揮者に

  12. ニュルンベルク発 〓 ニュルンベルク響の次期首席指揮者にジョナサン・ダーリントン

  13. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立歌劇場が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  14. プラハ発 〓 チェコ・フィルが聴衆なしのコンサートをストリーミング配信

  15. ブレーメン発 〓 ドイツ・カンマーフィルの首席客演指揮者にフィンランドの若手タルモ・ペルトコスキ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。