チェリストのヴォルフガング・ベッチャー(Wolfgang Boettcher)が亡くなった。86歳だった。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Berliner Philharmoniker)の首席奏者を長く務め、コンサート・マスターのトーマス・ブランディスと「ブランディス弦楽四重奏団」を結成。「ベルリン・フィル12人のチェリスト」の創設メンバーとしても活躍した。
ベルリン生まれで、1958年のミュンヘン国際音楽コンクールで2位を獲得、その年、ベルリン・フィルに入団。1963年から1976年の退団まで首席奏者を務めた。1976年からはベルリン芸術大学の教授に就任、後進の指導に当たり、ベルリン・フィルのチェロ奏者の半分が門下生といわれる。
若手音楽家の指導については、ドイツ北部バート=キッシンゲンを中心に行われている夏の音楽祭「キッシンゲンの夏」の芸術監督、バーデン=バーデンの「カール=フレッシュ・アカデミー」の教授を務めている。1988年からバイエルン美術アカデミーの会員。晩年までピアノのウルスラとヴァイオリンのマリアンヌという2人の姉妹と演奏を続けていた。
写真:YouTube
訃報 〓 ヴォルフガング・ベッチャー(86)ドイツのチェロ奏者・ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の元首席奏者
2021/02/26
【最終更新日】2023/02/06
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