ロシアの指揮者アレクサンドル・ヴェデルニコフが29日、新型コロナウイルスによる合併症のため、モスクワで亡くなった。56歳だった。2018年から首席指揮者を務めていたデンマーク王立歌劇場が発表した。
ヴェデルニコフはモスクワの生まれ。父親はボリショイ劇場のソリストとして活躍したバス歌手アレクサンドル・ヴェデルニコフ。母親はモスクワ音楽院教授を務めたピアニスト、オルガニストのナタリヤ・グレエワ。
モスクワ音楽院卒業後、1988年から1991年までモスクワにあるダンチェンコ音楽劇場の指揮者のメンバーに加わり、1988年から1995年まではモスクワ放送交響楽団の指揮者。1995年には新設された現在のモスクワ市交響楽団(ロシア・フィルハーモニー交響楽団の初代芸術監督兼首席指揮者に就任した(-2004)。
2001年には37歳の若さでボリショイ劇場の音楽監督に就任するが、2009年にマネージメントとの軋轢から辞任した。その後、2009年にデンマークのオーデンセ交響楽団の首席指揮者に就任。2018年に退任した後は、コペンハーゲンのデンマーク王立歌劇場の首席指揮者を務めていた。
写真:BBC / Chris Christodoulou
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