ベルギーのダンサー兼振付師ミハ・ヴァン・ヘッケ(Micha van Hoecke)が8月7日、イタリア・マッサの病院で亡くなった。77歳だった。ローラン・プティ、モーリス・ベジャールたちと仕事を重ね、歌劇場のバレエ監督などを歴任した。
ブリュセル生まれで、父親がベルギー人、母親がロシア人の家庭に育つ。パリでオリガ・プレオブラジェンスカヤに師事、一時は俳優としても活動した。
その後、ローラン・プティ率いる「バレエ・ド・パリ」を経て、モーリス・ベジャール率いるベルギー国立の「20世紀バレエ団」に参加。1979年にはバレエ団付属の舞踊学校「ムードラ」の芸術監督に就任した。
1981年に彼自身の会社「L’Ensemble」を設立。リッカルド・ムーティ夫妻が主宰するイタリアのラヴェンナ・フェスティバルの1990年の起ち上げからチームに加わり、ムーティとはミラノ・スカラ座、ローマ歌劇場、ナポリのサンカルロ劇場で仕事を重ねている。
イタリアでの仕事が多く、1997年にはパレルモのマッシモ劇場のダンスのコーディネーター、1999年にはバレエ監督に就任。その後、2010年から2014年にかけてローマ歌劇場のバレエ監督を務めている。
写真:Teatro dell’Opera di Roma / Corrado Maria Falsini
訃報 〓 ミハ・ヴァン・ヘッケ(77)ベルギーのダンサー兼振付師
2021/08/14
【最終更新日】2023/02/06
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