ロンドン発 〓 指揮者のドナルド・ラニクルズに「サー」の称号

2020/10/14

英国の指揮者ドナルド・ラニクルズ(Donald Runnicles)にエリザベス女王から「サー」の称号が贈られることになった。ラニクルズは2009年からベルリン・ドイツ・オペラの音楽総監督を務めてきた(-2022年)。

数少ないサウスポーの指揮者で、スコットランドのエディンバラ生まれの65歳。ケンブリッジ大学及びエディンバラ大学に学んだ後、ドイツのマンハイム歌劇場のアシスタント指揮者となってキャリアをスタートさせた。

1989年にフライブルク劇場の音楽総監督に就任。オペラでは、ウィーン国立歌劇場やメトロポリタン歌劇場など欧米各地で定期的に歌劇場の指揮台に立ち、1992年から2009年までサンフランシスコ・オペラの音楽監督を務めた。

その一方、2009年から2016年までBBCスコティッシュ交響楽団の首席指揮者を務め、現在は名誉指揮者。2001年からはアトランタ交響楽団の首席客演指揮者を務める。

ワーグナーを得意としており、ベルリン・ドイツ・オペラ、サンフランシスコ・オペラで《ニーベルングの指環》全4部作の通し上演を行っている他、ワーグナーの“聖地”バイロイト音楽祭で《タンホイザー》などを指揮している。

写真:Berliner Philharmoniker


関連記事

  1. ボストン発 〓 ボストン響がレイオフに続き、平均37%の報酬カット

  2. 東京発 〓 「東京国際音楽コンクール」改め「東京国際指揮者コンクール」で、ギリシャのコルニリオス・ヴィクトル・ミハイリディスが優勝

  3. ブダペスト発 〓 ハンガリー国立オペラが新制作の《ドン・カルロ》をストリーミング配信

  4. ロンドン発 〓 BBCプロムス開幕

  5. 訃報 〓 ディナ・ウゴルスカヤ(46)旧ソ連出身のドイツのピアニスト

  6. ボローニャ発 〓 指揮者のオクサーナ・リーニフが疲労でダウン、ボローニャ劇場の公演の指揮をキャンセル

  7. プラハ発 〓 プラハ放送響の次期首席指揮者にエリアス・グランディ、ペトル・ポペルカの後任

  8. ロンドン発 〓 ロンドン・フィルが首席指揮者のエドワード・ガードナーとの契約を延長

  9. ロンドン発 〓 感染力強い新型コロナウイルスの変異種の感染拡大

  10. ケルン発 〓 クリスティアン・マチェラルがWDR交響との契約を延長

  11. サクラメント発 〓 ホログラムで再現されたマリア・カラスがオーケストラと共演

  12. ミュンヘン発 〓 青木尚佳がミュンヘン・フィル初の女性コンサートマスターとしてデビュー

  13. 訃報 〓 デイヴィッド・レンダル(76)英国のテノール歌手

  14. 訃報 〓 ハンス・ツェンダー(82)ドイツの指揮者、作曲家

  15. ブラティスラバ発 〓 スロヴァキア放送響激震、レナルトが復帰

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。