英国の指揮者ドナルド・ラニクルズ(Donald Runnicles)にエリザベス女王から「サー」の称号が贈られることになった。ラニクルズは2009年からベルリン・ドイツ・オペラの音楽総監督を務めてきた(-2022年)。
数少ないサウスポーの指揮者で、スコットランドのエディンバラ生まれの65歳。ケンブリッジ大学及びエディンバラ大学に学んだ後、ドイツのマンハイム歌劇場のアシスタント指揮者となってキャリアをスタートさせた。
1989年にフライブルク劇場の音楽総監督に就任。オペラでは、ウィーン国立歌劇場やメトロポリタン歌劇場など欧米各地で定期的に歌劇場の指揮台に立ち、1992年から2009年までサンフランシスコ・オペラの音楽監督を務めた。
その一方、2009年から2016年までBBCスコティッシュ交響楽団の首席指揮者を務め、現在は名誉指揮者。2001年からはアトランタ交響楽団の首席客演指揮者を務める。
ワーグナーを得意としており、ベルリン・ドイツ・オペラ、サンフランシスコ・オペラで《ニーベルングの指環》全4部作の通し上演を行っている他、ワーグナーの“聖地”バイロイト音楽祭で《タンホイザー》などを指揮している。
写真:Berliner Philharmoniker
ロンドン発 〓 指揮者のドナルド・ラニクルズに「サー」の称号
2020/10/14
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