ザルツブルク発 〓 オーストリア政府、祝祭大劇場などの改修工事に10年300億円強

2020/10/07
【最終更新日】2020/10/08

ザルツブルク音楽祭(Salzburger Festspiele)が10年にわたる施設改修計画を発表した。改修はオーストリア連邦政府、ザルツブルク州、ザルツブルク市の支援を受けるもので、予算総額は2億6,200万ユーロ(約325億8,706万円)。

音楽祭は1920年の創設。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が音楽祭雄座付きのオーケストラを務めていることもあり、“世界最高の音楽祭”と表されてきた。毎年7月下旬に開幕、6週間の期間中に約200の公演が行われ、約25万人を集める。2020年の音楽祭は100周年という記念の年を迎えたが、新型コロナウイルスの感染拡大で、期間、規模ともに大幅に縮小されて行われた。

工事の中心は、祝祭大劇場の全面改修。音楽祭の主会場で、客席2,179、最大横32m、高さ9mという世界最大級のステージを持つが、1960年の開場で老朽化が著しく、昨年はリサイタル中に激しい雨漏りが起きている。

写真:Salzburger Festspiele


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