訃報 〓 パヴレ・デシュパイ, クロアチアの指揮者

2021/12/19

クロアチアの作曲家、指揮者のパヴレ・デシュパイ(Pavle Dešpalj)が12月16日、首都ザグレブで亡くなった。87歳だった。ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者、ドゥブロヴニク音楽祭の監督を務めるなど、クロアチアを代表する指揮者の一人。

1934年、ユーゴスラビア時代のクロアチアのブラト生まれ。ザグレブの音楽アカデミーでシュチェパン・シュレックに作曲を師事、卒業後、1961年にクロアチア西部のザダルで室内管弦楽団を設立、ザダル音楽祭を起ち上げた。その後、1962年から1967年までザグレブ放送交響楽団の首席指揮者を務めた。1966年にベオグラード室内管弦楽団を設立している。

1968年から米国での活動をスタート。1968年からフロリダ交響楽団とフロリダのオーランド・オペラを指揮を始め、1970年から1981年まで双方の音楽監督を務めた。また、東欧圏のみならず、世界各地のオーケストラに客演を重ねた。

帰国後の1981年、ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任(-1986年)。同時にドゥブロヴニク音楽祭の監督にも就任し、1983年まで務めた。ザグレブ・フィル時代は海外ツアーにも同行している。退任後、1987年から1995年までザグレブ音楽アカデミーの指揮教授も務めた。

1995年から1998年は東京藝術大学の指揮科教授。日本では東京藝術大学フィルハーモニー管弦楽団を中心に指揮した。帰国後は彼はクロアチア室内管弦楽団、スプリット室内管弦楽団の首席指揮者を歴任。クロアチア国立オペラなどにも客演を続けていた。

写真:Igor Soban / PIXSELL


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