ロンドン発 〓 クラシック音楽雑誌「グラモフォン」が「アワード2020」を発表

2020/10/07

英国のクラシック音楽雑誌「グラモフォン」が「グラモフォン・アワード2020=Gramophone Classical Music Awards」の授賞作を発表した。賞は1977年の創設で、前年1年の録音が対象。クラシック音楽界で最も権威のある賞の一つ。「グラモフォン」誌の批評家などを中心に、放送局や音楽業界のさまざまなメンバーによって選出されている。受賞者は以下の通り。

……… 年間賞
[Artist of the Year]イゴール・レヴィット(ピアノ)
[Concept Album]フロム・ザ・グラウンド・アップ ~ ザ・シャコンヌ
 =ヒューゴ・ティチアーティ(ヴァイオリン)、オー・モダーン・チェンバー・オーケストラ
[Label of the Year]Alpha Classics
[Lifetime Achievement]イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)
[Orchestra of the Year]フィラデルフィア管弦楽団
[Special Achievement]ロベルト・フォン・バー
[Young Artist of the Year]ナタリア・ロマニウ
[Beethoven 250]ピアノ協奏曲第5番《皇帝》、第2番
 =マルティン・ヘルムヒェン(ピアノ)、アンドルー・マンゼ指揮ベルリン・ドイツ交響楽団

……… 録音賞
[Chamber]バルトーク:ピアノ五重奏曲 / ヴェレシュ:弦楽三重奏曲
 =ヴィルデ・フラング(ヴァイオリン)、ローレンス・パワー(ヴィオラ)、ニコラ・アルトシュテット(チェロ)、バルナバーシュ・ケレメン(ヴァイオリン)、カタリン・コカシュ(ヴィオラ)、アレクサンダー・ロンクィッヒ(ピアノ)
[Choral]バッハ:マタイ受難曲
 =鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン
[Concerto]ショパン:ピアノ協奏曲第1番・第2番
 =ベンジャミン・グローヴナー(ピアノ)、エリム・チャン指揮ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団
[Contemporary]トーマス・アデス:ピアノと管弦楽のための協奏曲/死の舞踏
 =キリル・ゲルシュタイン(ピアノ)、クリスティアーネ・ストーティン(メゾ・ソプラノ)、マーク・ストーン(バリトン)、トーマス・アデス指揮ボストン交響楽団
[Early Music]ジェズアルド: マドリガーレ集第1巻&第2巻
 =ポール・アグニュー指揮レザール・フロリサン
[Instrumental]ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集
 =イゴール・レヴィット(ピアノ)
[Opera]ヘンデル《アグリッピナ》全曲 
 =マクシム・エメリャニチェフ指揮イル・ポモ・ドーロ、ジョイス・ディドナート(ソプラノ)、フランコ・ファジョーリ(カウンターテナー)、他
[Orchestral]ヴァインベルグ:交響曲第21番『カディッシュ』、第2番
 =ミルガ・グラジニーテ=ティーラ指揮バーミンガム市交響楽団、クレメラータ・バルティカ、ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)、他
[Recital]『恋の相手は…』19世紀フランスの管弦楽伴奏付歌曲集
 =サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)、ジュリアン・ショヴァン指揮ル・コンセール・ド・ラ・ロージュ
[Solo Vocal]ヤナーチェク:歌曲集『消えた男の日記』
 =ニッキー・スペンス(テノール)、ヴァーツラヴァ・ホウシュコヴァー(メゾ・ソプラノ)、ヴィクトリア・サメク(クラリネット)、ジュリアス・ドレイク(ピアノ)


写真:Gramophone


関連記事

  1. ニューヨーク発 〓 ニューヨーク・フィルが2020/2021シーズンをキャンセル、178年で初

  2. パリ発 〓 フランスの劇場は4月の公演をキャンセル、文化大臣も新型コロナウイルスに感染

  3. サンフランシスコ発 〓 サンフランシスコ・オペラの次期音楽監督にキム・ウンソン

  4. ザルツブルク発 〓 暴力事件で謹慎中のガーディナー、来夏のザルツブルク音楽祭で現場復帰か?

  5. ニューヨーク発 〓 カーネギー・ホールがハレルを偲ぶオンライン演奏会

  6. ニューヨーク発 〓 エマーソン弦楽四重奏団がリンカーンセンターでお別れコンサート

  7. ロンドン発 〓 英国が興業チケットの付加価値税を20%から5%に引き下げ

  8. ミュンヘン発 〓 ラトルが新ホール建設求め、バイエルン州の音楽家たちと「フラッシュモブ」

  9. ウィーン発 〓 国立歌劇場の字幕サービスに中国語とスペイン語

  10. ジュネーブ発 〓 第76回「ジュネーブ国際音楽コンクール」のピアノ部門でカナダのケビン・チェンが優勝、日本の五十嵐薫子が3位に

  11. ウィーン発 〓 2023年の「ニューイヤー・コンサート」の指揮者はフランツ・ウェルザー=メスト

  12. ウィーン発 〓 楽友協会が6月から再開、ウィーン・フィルのコンサートも

  13. 訃報 〓 ホセ・アントニオ・アブレウ(79)エル・システマの創設者

  14. ケープタウン発 〓 若手歌手のための「オペラリア」、2023年は南アフリカのケープタウンで開催

  15. ウィーン発 〓 話題の《ピーター・グライムズ》で国立歌劇場合唱団に19人の陽性反応、あわや上演中止の危機に

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。