テノール歌手ロベルト・アラーニャ(Roberto Alagna)がまた途中降板した。金曜日に幕を開けたパリ国立オペラの《ドン・カルロ》の公演で、1幕が終わったところで降板した。ドン・カルロの役は2幕から、若手のセルジオ・エスコバル(Sergio Escobar)が歌い、パリ・デビューを飾っている。
アラーニャは1963年生まれの56歳。昨年も、バイロイト音楽祭デビューとなる《ローエングリン》の出演を直前にキャンセル。メトロポリタン歌劇場の2018/2019シーズンの開幕公演だった《サムソンとデリラ》でも途中降板している。
出演していた《ドン・カルロ》は、2017年から上演されているクリストフ・ワリコフスキが演出を手掛けたプロダクション。ファビオ・ルイージの指揮で、ロドリーゴにエティエンヌ・デュピュイ、フィリッポ二世にルネ・パーペ、エボリ皇女にアニタ・ラチヴェリシュヴィリという歌手たちが出演している。エリザベッタはアラーニャ夫人のアレクサンドラ・クルジャクが演じている。
写真:Opéra national de Paris / Vincent Pontet
パリ発 〓 アラーニャが途中降板、パリ国立オペラの《ドン・カルロ》の公演で
2019/10/27
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