セクシャル・ハラスメント疑惑が浮上している世界的なオペラ歌手のプラシド・ドミンゴ(78)が2日、ロサンゼルス・オペラの総監督を辞任した。また、来年2~3月に予定されていた公演への出演を取りやめることを明らかにした。ロサンゼルス・オペラには1980年代の創設時から関わり、2003年に総監督に就任。魅力的なラインナップの立案、出演者の確保、自らの出演で歌劇場の名声を高めてきた。
ドミンゴのセクハラ疑惑は8月にAP通信が報じ、これまでに歌手、ダンサー、音楽家、声楽教師、舞台裏スタッフたちが30人以上が被害を告発。ロサンゼルス・オペラは第三者による内部調査を進めているが、まだ調査結果は出ていない。その一方で米国では、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場、フィラデルフィア管弦楽団など出演をキャンセルする団体が出ている。
ロサンゼルス・オペラに宛てた文書でドミンゴは、自身に対するセクハラ告発により「わたしが愛してやまないロサンゼルス・オペラで責務を果たすことが難しくなった」と指摘。「汚名挽回に引き続き取り組む一方で、わたしが総監督を辞任し今後予定されている公演から降板することが、ロサンゼルス・オペラにとって最善だと判断した」と述べている。
写真:Los Angeles Opera
ロサンゼルス発 〓 ドミンゴがロサンゼルス・オペラの総監督を辞任
2019/10/04
【最終更新日】2019/10/17
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