米国を代表するソプラノ歌手のルネ・フレミング(Renée Fleming)がこの夏のアスペン音楽祭で、モーツァルトのオペラ《コジ・ファン・トゥッテ》の演出を手掛けることになった。フレミングはケネディー・センターの芸術顧問を務めていた2021年、センターにあるナショナル・オペラで《コジ・ファン・トゥッテ》を演出する予定だったが、コロナ禍で上演が中止され、今回が演出家デビューとなる。
フレミングは2019年から、音楽祭のオペラ部門の芸術監督を務めている。7月21日から26日にかけて3回行われる今回の公演はもう一人の芸術監督パトリック・サマーズが指揮、音楽祭で学ぶ学生キャストが出演する。フレミングは物語の舞台を1980年代の高校に置き換えるという。本人は「80年代前半はジェーン・フォンダのエアロビクスが流行っていました」。
フレミングはインディアナ生まれ、ロチェスター育ちの66歳。米国を代表するオペラ歌手として国際的な活躍を続け、2017年にオペラから引退。一方、2016年からはワシントンのケネディーセンターの芸術顧問を務めていたが、トランプ政権誕生で大統領がデビッド・ルーベンスタイン会長、デボラ・ラター理事長ら経営陣を更迭したのを受け、芸術顧問を辞任した。
写真:Aspen Music Festival And School
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アスペン発 〓 ソプラノのルネ・フレミングが演出家デビュー

2025/02/21
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