ロンドン発 〓 ヴィットリオ・グリゴーロ降板の裏にセクハラ

2019/09/27
【最終更新日】2019/10/17

テノール歌手ヴィットリオ・グリゴーロ(Vittorio Grigolo)がロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)日本公演で、最終日の出演をキャンセルした本当の理由は、日本公演中のセクシャル・ハラスメント行為にあったと欧米のメディアが報じている。グリゴーロは今回、日本公演の《ファウスト》に出演。12日、15日、18日に東京文化会館で行われた公演には出演していたが、最終公演22日の神奈川県民ホールの公演は体調不良を理由に降板した。

欧米での報道によると、グリゴーロによるセクハラ行為が行われたのは、それに先立つ、18日の公演時。コーラスの女性メンバーの身体をまさぐったとされ、ステージ上にいた他の出演者からその行為に対して公演中に抗議も受けたとされる。被害者からの訴えを受けて、ロイヤル・オペラ・ハウスはその後の横浜公演への出演を禁止し、急きょゲオルギー・ヴァシリエフを日本に呼んで代役に立てたという。

ロイヤル・オペラ・ハウスは日本公演終了後、声明を発表。その行為に対する調査委員会を既に起ち上げており、調査結果が出るまでは予定されている彼の出演をすべて取り消すことを決めていること明らかにした。また、ロイヤル・オペラ・ハウスの決定を受け、26日になってニューヨークのメトロポリタン歌劇場も、調査結果が出るまで彼の出演を見合わせるとする声明を出した。グリゴーロはこの後、10月1日からミラノ・スカラ座の《愛の妙薬》、22日からはウィーン国立歌劇場の《ウエルテル》への出演が予定されている。

写真:Royal Opera House / Rii Schroer


関連記事

  1. シカゴ発 〓 リリック・オペラの次期音楽監督にエンリケ・マッツォーラ

  2. ロンドン発 〓 置き忘れたヴァイオリン、スティーブン・モリスに戻る

  3. プラハ発 〓 プラジャーク・クヮルテットが2021年に解散

  4. 東京発 〓 ドミンゴが東京五輪イベントへの出演を辞退

  5. ロンドン発 〓 英国の劇場やホールも閉鎖、公演もすべてキャンセル

  6. ベルリン発 〓 「オパー・マガジン」が新しいオペラの年間賞を創設

  7. ロンドン発 〓 ウィグモア・ホールが全公演をキャンセル、閉鎖は7月末まで

  8. ロンドン発 〓 「BBCミュージック・マガジン」年次賞のノミネート・アルバム決まる

  9. ウィーン発 〓 作曲家ジョン・ウィリアムズがついにウィーン・フィルを指揮

  10. ブラティスラヴァ発 〓 スロヴァキア・フィルの次期首席指揮者にダニエル・ライスキン

  11. ベルリン発 〓 パク・キョンミンが韓国人として初めてベルリン・フィルに入団

  12. オールドバラ発 〓 ついにオールドバラ音楽祭も中止、新型コロナウイルスの感染拡大で

  13. ロンドン発 〓 作曲家のジョナサン・ゴールドスタイン夫妻が自家用機で衝突死

  14. シドニー発 〓 シドニー響の次期首席指揮者にシモーネ・ヤング

  15. 訃報 〓 レイモンド・レッパード, 英国の指揮者

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。