ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が2020年元旦に行う2020年の「ニューイヤー・コンサート」の曲目が明らかになった。「ニューイヤー・コンサート」は毎年元旦、彼らが本拠地にしている楽友協会大ホールで行っている恒例行事。“音楽の都からの音楽の年賀状”で、演奏は90カ国以上に中継され、全世界で1億人を超える人たちが新年気分を味わっているとされる。
2020年の指揮は初登場となるアンドリス・ネルソンス(Andris Nelsons)。コンサートのプログラムは通常、“ワルツ王”ヨハン・シュトラウス2世らシュトラウス家の楽曲を中心に構成されるが、ネルソンスの組んだプログラムは、2020年が生誕250周年となるベートーヴェンの作品を採り上げたのが最大の特徴。12のコントルダンスから、1、2、3、7、10、8番の6曲が演奏される
また、デンマークの作曲家ハンス・クリスチャン・ロンビ(1810-1874)の作品も採り上げており、これも珍しい。ロンビはオーケストラのためのワルツやポルカ、マズルカ、ギャロップを残し、「北国のヨハン・シュトラウス」と呼ばれた作曲家。そこにオーストリアの作曲家であるカール・ミヒャエル・ツィーラー、ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世、フランツ・フォン スッペの有名な喜歌劇《軽騎兵》序曲が加えられた。
カール・ミヒャエル・ツィーラー:喜歌劇《放浪者》序曲
ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ《愛の挨拶》
ヨーゼフ・シュトラウス:リヒテンシュタイン行進曲
ヨハン・シュトラウス二世:ポルカ《花祭り》
ヨハン・シュトラウス二世:ワルツ《レモンの花咲くところ》
エドゥアルト シュトラウス:ポルカ《警告なしで》
……… 休憩
フランツ・フォン スッペ:喜歌劇《軽騎兵》序曲
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ《キューピッド》
ヨハン・シュトラウス二世:ワルツ《もろびと手をとり》
エドゥアルト シュトラウス:ポルカ・マズルカ《氷の花》
ヨーゼフ・ヘルメスベルガー二世:ガヴォット
ハンス・クリスチャン・ロンビ:郵便馬車のギャロップ
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:12のコントルダンスから、1、2、3、7、10、8番
ヨハン・シュトラウス二世:ワルツ《人生を楽しめ》
ヨハン・シュトラウス二世:トリッチ・トラッチ・ポルカ
ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ《ディナミーデン》
写真:Vienna Philharmoniker / Terry Linke
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ウィーン発 〓 2020年の「ニューイヤー・コンサート」のプログラム発表
2019/11/03
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