ドイツ・マグデブルク劇場がワーグナーの楽劇《ワルキューレ》の公演で、ヴォータン役に“女性歌手”が起用されて話題を集めている。起用されたのは、バリトン歌手のルチア・ルーカス(Lucia Lucas)。米国サクラメント生まれの37歳。トランスジェンダー(心と体の性が一致しない)であることを2014年5月にカミングアウトし、それから“女性歌手”として活動を続けている。今年5月には、米国オクラホマ州のタルサ・オペラで、“女性歌手”として《ドン・ジョヴァンニ》の主役を歌い、米国デビューも果たした。マグデブルク劇場の《ワルキューレ》は9月9日に初日を迎えた今シーズンの開幕公演。指揮は音楽総監督のキンボー・イシイ、演出はヤコブ・ペーター=メッサーで、11月にも公演が行われる。ドイツでの報道によると、劇場関係者は、ヴォータンが“女性歌手”によって歌われたのはこれまで例がない、としている。
写真:https://www.facebook.com/lucialucas.de
マグデブルク発 〓 ワーグナー《ニーベルングの指環》のヴォータン役に女性歌手!?
2018/10/19
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