第1回「オーパス・クラシック(The OPUS KLASSIK)賞」の受賞作が発表された。「オーパス・クラシック賞」はこれまであった「エコー賞」に代わって創設された録音に対する賞。「エコー賞」は1963年創設の「ドイツ・レコード賞」を受け継ぎ、1992年に創設された賞で、ドイツの音楽出版社、レコード会社、コンサート・オーガナイザーたちによる運営委員会が運営、アメリカのグラミー賞に準ずる賞としてドイツで最も権威のある賞と見なされてきた。
ところが、今年のポップス部門を受賞したラップ・グループの曲に反ユダヤ主義的な歌詞が含まれることに多くの音楽家が猛反発。クラシック部門でも、ダニエル・バレンボイムを筆頭に賞を辞退する音楽家が続出、過去の受賞者で賞を返還するというアーティストも出たことで、「エコー賞」自体が廃止を余儀なくされた。そこでクラシック部門だけを切り離した格好で、「オーパス・クラシック賞」が創設された。
授賞式は10月14日にベルリンのコンツェルトハウスで行われる。「シンガー・オブ・ザ・イヤー」は、女性がディアナ・ダムラウ、男性はファン・ディエゴ・フローレスが選ばれている。
写真:DianaDamrau.com
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ベルリン発 〓 第1回「オーパス・クラシック賞」決まる
2018/09/12
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