ベルギーのアントワープ交響楽団 (Antwerp Symphony Orchestra) が17日、2019/2020シーズンから香港出身の女性指揮者エリム・チャン(陳以琳)を音楽監督に迎えると発表した。エド・デ・ワールト(2011- )の後任。
アントワープ響は、かつてロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団(Royal Flemish Philharmonic)と呼ばれていたオーケストラで、2017年4月に現在の名称に改称された。創立は1937年。歴代の首席指揮者には、アンドレ・ヴァンデルノート、フィリップ・ヘレヴェッヘ、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデンがいる。
チャンは1986年、香港生まれの32歳。幼い頃から、チェロ、ピアノ、合唱団を学び、香港のユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)を卒業。その後、医師をめざして米国の名門女子大スミス大学に留学するが、途中で専攻を音楽に変更して卒業した後、ミシガン大学の大学院で研鑽を積んだ。
その後、ロンドン交響楽団が主催する2014年の「ドナテッラ・フリック欧州指揮者コンクール」で、女性指揮者として初めて優勝。ロンドン交響楽団の副指揮者を経て、2017年から、スウェーデンのノルランド・オペラ交響楽団の首席指揮者、英国のロイヤル・スコティッシュ・ナショナル・オーケストラの首席客演指揮者を務めた。
アントワープ発 〓 香港出身のエリム・チャンがアントワープ響の音楽監督に
2018/05/18
【最終更新日】2023/06/15
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シャープで繊細な指揮に魅了されました。名門コンセルトヘボウに臆することなく堂々と伸び伸びとしていました。何よりも魅力的です。誰でも東洋人でなくともわすれられない指揮者です。洋々たる将来を感じます。