ザルツブルク発 〓 エリーナ・ガランチャが夏の音楽祭の《ナクソス島のアリアドネ》から降板、音楽的な理由で

2026/05/27

ザルツブルクの夏の音楽祭(Salzburger Festspiele)がリヒャルト・シュトラウス《ナクソス島のアリアドネ》でプリマドンナとアリアドネの二役を演じる予定だったメゾ・ソプラノのエリーナ・ガランチャ(Elīna Garanča)の降板を発表した。ガランチャは声明で「音楽祭からのオファーを大変光栄に思い、心からの熱意をもってお引き受けしました。しかし、熟慮の結果、この役をレパートリーに加えないことを決定、降板することにしました」と述べている。

音楽祭の《ナクソス島のアリアドネ》はこの夏の新制作で、8月2日に開幕する目玉公演の一つ。新演出をエルザン・モンタークが手掛け、マンフレート・ホーネックがウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮。ガランチャ以外にケイト・リンゼー、エリック・カトラー、ジーイー・ダイ、ヨハンネス・ジルバーシュナイダー、クリストフ・ポールらの出演が予定されている。

ガランチャはラトビアの首都リガ生まれの49歳。当代で最も国際的に活躍しているメゾ・ソプラノ歌手で、今回の降板について、ソーシャルメディアへの投稿で「役柄の心理的、感情的な深みを完全に表現できると確信できる場合にのみ、出演することが芸術家としての責任であると考えています。そのため、この役をレパートリーに加えないことをお知らせするのは大変残念です」と付け加えている。

代役に立つのは、スウェーデンの若手ソプラノ歌手クリスティーナ・ニルソン(Christina Nilsson)。南部イースタッド生まれの35歳で、2018年にスウェーデン王立歌劇場にアイーダ役でデビューして注目を集め、2019年の「オペラリア」で第3位を獲得。2024/2025シーズンにニューヨークのメトロポリタン歌劇場にデビューした他、ベルリン・ドイツ・オペラ、バイロイト音楽祭など国際的な舞台で活躍の場を広げている。

写真:Staatskapelle Dresden


  音楽祭プロフィールはこちら ▷


関連記事

  1. リューベック発 〓 ピアノの角野隼斗が「レナード・バーンスタイン賞」の受賞者コンサートに

  2. ロングボロー発 〓 フェスティバル・オペラが音楽監督のアンソニー・ニーガスの退任を発表

  3. ザルツブルク発 〓 1592年にオープンの老舗楽譜店が閉店

  4. チューリヒ発 〓 チューリヒ芸術祭が財政難で終了へ

  5. バーデン=バーデン音楽祭 〓 バーデン=バーデン音楽祭が2023年の公演ラインナップを発表。25周年迎えてカウフマンで開幕、フローレスで閉幕

  6. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン・オペラ・フェスティバル、2019年の新作は《サロメ》と《アグリッピーナ》

  7. エクス=アン=プロヴァンス音楽祭 〓 2021年は6月30日の開幕、ラトルが《トリスタンとイゾルデ》を指揮

  8. バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭が2022年の公演ラインナップを発表、新制作の《トリスタンとイゾルデ》を追加

  9. ウィーン発 〓 クラウス・マケラがウィーン・フィルにデビュー

  10. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルが公開書簡でメトロポリタン歌劇場経営陣に苦言

  11. サヴォンリンナ・オペラ・フェスティバル 〓 オペラ上演の断念を発表

  12. ヴェルビエ発 〓 ヴェルビエ音楽祭が2024年夏の公演ラインナップを発表

  13. マチェラータ発 〓 マチェラータ音楽祭が2022年の公演ラインナップを発表

  14. グラーツ発 〓 グラーツ歌劇場が2018/2019シーズンのラインナップを発表

  15. ザルツブルク発 〓 オーストリア政府、祝祭大劇場などの改修工事に10年300億円強

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。