ロッテルダム発 〓 ロッテルダム・フィルも声明を発表、ラハフ・シャニ率いるミュンヘン・フィル排除のフランダース音楽祭に

2025/09/12

ベルギー・ゲントで行われているフランダース音楽祭(Gent Festival van Vlaanderen)がミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の出演を取り消した問題で、シャニが首席指揮者を務めるオランダのロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団が声明を発表した。

声明でオーケストラの総監督兼芸術監督ロブ・ストリーヴェラーは「音楽は分断ではなく結びつけるべきだという理念を常に堅持する。ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団は、国籍や背景で個人を判断したり、根拠なく母国の政治と結びつけたりすることは決してない。芸術的資質と共通の価値観——人間性、連帯感、音楽が人々の架け橋となるとの信念——に基づき、意図的に音楽家との協働を選択している」と述べている。

また、シャニについて「彼は政治的立場を代表するのではなく、芸術を通じて結束と希望に貢献したいと強調している。その一環として、パレスチナ人学者エドワード・サイードとイスラエル人ピアニスト兼指揮者ダニエル・バレンボイムが創設したウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団への関与など、様々な取り組みを行っている」と擁護した。

一方、シャニも「失われる命は一つでも多すぎる。音楽は協力や対話、さらには和解さえ可能であることを示せる。今は困難に思えても、平和は訪れると信じている。敵同士が共に集い、友人となり、人間として可能な限り高次なレベルで交流できるという希望を私たちは大切にしている。たとえ政治や人生の他の問題で激しく意見が対立しても、共に音楽を奏で、最高レベルで共に感じ、共に考えることは可能なのだ」と述べている。

写真:Rotterdams Philharmonisch Orkest


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. カーディフ発 〓 ウェールズ・ナショナル・オペラ、音楽監督を務めるトマーシュ・ハヌスの後任を公開募集

  2. 東京発 〓 NHK交響楽団が首席指揮者のファビオ・ルイージに「桂冠名誉指揮者」の称号

  3. ブカレスト発 〓 国立歌劇場が新シーズンの開幕を延期、新型コロナウイルスの感染急拡大で

  4. ノボシビルスク発 〓 ネトレプコのロシアでの公演中止へ、戦争批判声明への“報復”か?

  5. ベルリン発 〓 オペラ雑誌「オペルンヴェルト」が「オブ・ザ・イヤー2021/2022」を発表

  6. ヴァレンシア発 〓 ソフィア王妃芸術宮殿が《蝶々夫人》をストリーミング配信

  7. クラスノヤルスク発 〓 第2回「ヴィクトル・トレチャコフ国際ヴァイオリン・コンクール」でスペインのマリア・ドゥエナスが優勝、河井勇人、清水公望が入賞

  8. サヴォンリンナ発 〓 フィンランド政府が500人を超えるイベントを禁止、サヴォンリンナ・オペラ・フェスティバルは中止に

  9. ミュンヘン発 〓 ラハフ・シャニがミュンヘン・フィルの首席指揮者に

  10. パリ発 〓 長引くスト、国立オペラの《セビリアの理髪師》も上演中止

  11. シンシナティ発 〓 吉田文がツェムリンスキー賞を受賞

  12. ウィーン発 〓 ドミンゴ、国立歌劇場で80歳を祝う

  13. シュトゥットガルト発 〓 州立劇場の音楽総監督にオーストラリアの指揮者ニコラス・カーター、コルネリウス・マイスターの後任

  14. ヘルシンキ発 〓 ミリアム・ヘリン国際声楽コンクールが閉幕

  15. ベルファスト発 〓 アルスター管の次期首席指揮者にアンナ・ハンドラー、ダニエレ・ルスティオーニの後任

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。