ベルリン発 〓 アルテミス・カルテットが存続の危機?

2018/09/04

世界で活躍するトップカルテットの一つ、アルテミス・カルテット(Artemis Quartett)が存続の危機に陥っている。来年5月を目途に、チェロのチェリストのエッカート・ルンゲと第2ヴァイオリンのアンテア・クレストンがカルテットを抜けることが明らかになった。ルンゲは創設メンバーの一人で、これで創設メンバーは一人もいなくなる。

アルテミス・カルテットは1989年、リューベック音楽大学の学生4人が集まって結成。その後、アルバン・ベルク、エマーソン、ジュリアードのなどの弦楽四重奏団に指導を受け、1996年にはミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した。優勝は1970年の東京クヮルテット以来25年ぶりの快挙で大きな話題をさらった。その後、メンバーを入れ替えながらベルリンを拠点に活動している。

最近では2015年、ヴィオラのフリーデマン・ヴァイグレが亡くなった後、2016年の初めに第2ヴァイオリンにクレストンが入り、第2ヴァイオリンのグレゴール・ジーグルがヴィオラに回って新たなスタートを切っていた。

写真:Artemis Quartett / Nikolaj Lund


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