アムステルダム発 〓 ミヒャエル・ザンデルリングが代役でロイヤル・コンセルトヘボウ管にデビュー

2018/08/22

指揮者のミヒャエル・ザンデルリングが代役に起用され、ロイヤル・コンツェルトヘボウ管弦楽団にデビューすることになった。ロイヤル・コンツェルトヘボウ管弦楽団は先日、セクハラ問題が浮上した首席指揮者のダニエレ・ガッティを電撃解任していた。その代役。指揮するのは、19日、20日、21日、23日の演奏会で、ブルックナーの交響曲3番、アムステルダム在住の作曲家ルイ・アンドリーセン(Louis Andriessen)の「神話」というプログラム。「神話」はホールとオーケストラの創立125周年を記念して委嘱された作品で、2013年の世界初演時は当時の首席指揮者マリス・ヤンソンスが指揮している。

ザンデルリングは1967年、東独東ベルリン生まれの51歳。名匠と謳われた指揮者のクルト・ザンデルリング(1912-2011)を父に持ち、兄のトーマスとシュテファンも指揮者。ハンス・アイスラー音楽大学でチェロを学び、卒業後はチェロ独奏者としてライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団で活動(1988-1992)、その後、フリーのチェロ奏者として数々のオーケストラと共演した。2000年頃から本格的に指揮者に転向、2011年からドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めている。ガッティ(56)と世代的に近いこともあり、後任候補に急浮上との見方も出ている。

写真:Dresden Philharmonic / Nikolaj Lund

    詳細はこちら ▷


関連記事

  1. ミュンヘン発 〓 グルベローヴァがバイエルン州立歌劇場に別れ

  2. マドリード発 〓 サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアルのホールが「テレサ・ベルガンサ・オーディトリアム」に

  3. ゴーリッシュ発 〓 アンドリス・ネルソンスに2018年の年間賞

  4. グラフェネッグ音楽祭 〓 2019年の概要を発表

  5. ロンドン発 〓 ロイヤル・オペラ・ハウスが2019/2020シーズンの公演ラインナップを発表

  6. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルが2018/2019シーズンの公演プログラムを発表

  7. ロンドン発 〓 18歳のチェリスト、カネー=メイソンのデビュー・アルバムが快走

  8. ワシントン発 〓 女性9人がドミンゴのセクハラを告発

  9. ニューヨーク発 〓 作曲家のタン・ドゥンがバード音楽院のトップに

  10. ハンブルク発 〓 ハンブルク国際音楽祭が2019年のスケジュールを発表

  11. ロンドン発 〓 ダリア・ポーラがBBC交響楽団の首席客演指揮者に

  12. ベルリン発 〓 クリストフ・エッシェンバッハがベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の首席指揮者に

  13. ロンドン発 〓 「クイーンズ・シアター」が「スティーヴン・ソンドハイム・シアター」に

  14. ロッテルダム発 〓 音楽メッセ「クラシカル・ネクスト」が中止を発表

  15. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場がドミンゴの劇場デビュー50周年を祝福

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。