指揮者のミヒャエル・ザンデルリングが代役に起用され、ロイヤル・コンツェルトヘボウ管弦楽団にデビューすることになった。ロイヤル・コンツェルトヘボウ管弦楽団は先日、セクハラ問題が浮上した首席指揮者のダニエレ・ガッティを電撃解任していた。その代役。指揮するのは、19日、20日、21日、23日の演奏会で、ブルックナーの交響曲3番、アムステルダム在住の作曲家ルイ・アンドリーセン(Louis Andriessen)の「神話」というプログラム。「神話」はホールとオーケストラの創立125周年を記念して委嘱された作品で、2013年の世界初演時は当時の首席指揮者マリス・ヤンソンスが指揮している。
ザンデルリングは1967年、東独東ベルリン生まれの51歳。名匠と謳われた指揮者のクルト・ザンデルリング(1912-2011)を父に持ち、兄のトーマスとシュテファンも指揮者。ハンス・アイスラー音楽大学でチェロを学び、卒業後はチェロ独奏者としてライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団で活動(1988-1992)、その後、フリーのチェロ奏者として数々のオーケストラと共演した。2000年頃から本格的に指揮者に転向、2011年からドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めている。ガッティ(56)と世代的に近いこともあり、後任候補に急浮上との見方も出ている。
写真:Dresden Philharmonic / Nikolaj Lund
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アムステルダム発 〓 ミヒャエル・ザンデルリングが代役でロイヤル・コンセルトヘボウ管にデビュー
2018/08/22
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