ザルツブルク音楽祭 〓 2019年から「キューネ財団」が最大のスポンサーに

2018/08/25

ザルツブルク音楽祭は23日、記者会見を開き、「キューネ財団」との間で、2019年から当面3年間にわたるスポンサー契約を結んだことを発表した。「キューネ財団」は1976年、スイスに本社を置く海運・物流の世界的企業「キューネ&ナーゲル」社の創設者の一人で大株主のクラウス=ミヒャエル・キューネ氏が設立した財団。教育や医療分野への世界的支援で知られる。音楽祭に関しては既に2013年から、音楽祭の「若い歌手のためのプロジェクト」に協力してきたが、さらに支援を強化することになった。音楽祭の大口スポンサーには、ネスレ、アウディ、シーメンス、ロレックスがいるが、来年からは「キューネ財団」が音楽祭全体の最大のスポンサーとなる。新規の音楽祭のスポンサーについては20社を超える申し込みが寄せられていた。「キューネ財団」との提携を選んだことについてラーブル=シュタドラー総裁は会見で、「商品露出などのリターンを求められない、経営陣の交代による提携解消などのリスクがなく、長く続ける必要のある活動を支援してもらえる」といったメリットを上げ、「見えないところを支援してもらえる」ことを強調した。

写真:Around the Music Festival

    詳しくはこちら ▷


関連記事

  1. ウィーン発 〓 ベルナルト・ハイティンクがウィーン・フィルの名誉会員に

  2. アムステルダム発 〓 ボストン響がコンサートに遅刻、曲目も変更

  3. アムステルダム発 〓 オランダ国立オペラが2019/2020シーズンの上演ラインナップを発表

  4. シカゴ発 〓 シカゴ響の楽団員によるストライキに終止符

  5. ベネチア発 〓 フェニーチェ劇場が2018/2019シーズンのスケジュールを発表

  6. ブダペスト発 〓 イヴァン・フィッシャーが失明の危機だったと告白

  7. ロンドン発 〓 サイモン・キーンリーサイドにナイトの称号

  8. グラインドボーン音楽祭 〓 2019年のスケジュールを発表

  9. 大阪発 〓 大阪フィルを指揮して、デュトワが日本の音楽シーンに復帰

  10. ベルリン発 〓 アルテミス・カルテットが存続の危機?

  11. ソウル発 〓 ソウル市立交響楽団の首席指揮者にオスモ・ヴァンスカ

  12. 上海発 〓 イスラエル・フィルの中国公演がキャンセル

  13. エカテリンブルク発 〓 オペラ・バレエ劇場の首席指揮者にコンスタンチン・チュドノフスキー

  14. アムステルダム発 〓 ノセダが代役でロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団に思わぬデビュー

  15. ベルリン発 〓 イ・ジユンがベルリン・シュターツカペレのコンサートマスターに

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。