音楽監督のヤニック・ネゼ=セガンに率いられ、ヨーロッパ・イスラエルツアーを行っているフィラデルフィア管弦楽団(Philadelphia Orchestra)のブリュッセル公演の会場で、演奏中に聴衆がパレスティナ擁護のスローガンを叫び、会場から連れ出される事件が起きた。欧米の報道によると、叫んだのは女性二人で、ブラームスのピアノ協奏曲第1番(ピアニストはエレーヌ・グリモー)の演奏の時。騒ぎに気付いたネゼ=セガンは演奏を止め、25分間の中断を挟んで演奏を再開したという。
この夜の演奏会は、ツアーの初日。ツアーは、ブリッセル、ルクセンブルク、パリ、デュッセルドルフ、ハンブルク、ウィーンで演奏会を行い、その後、ハイファ、テルアビブ、エルサレムのイスラエル3都市を訪問する予定。フィラデルフィアではツアーの決定時から、イスラエル訪問に抗議する群衆が本拠地のオーケスのキンメルセンター(Kimmel Center)前で抗議デモを行っており、15日には道路を閉鎖しようとして警察に排除される事件も起きていた。
写真:Yannick Nézet-Séguin / Jan Regan
ブリュッセル発 〓 フィラデルフィア管弦楽団の演奏会が中断、パレスティナ擁護の叫びで
2018/05/27
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